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小規模店舗でも活用できる!
サイドメニューの提供時間が短縮され、お客様満足度が向上
兵庫県和田山市の国道沿いに店を構える格別ヤ 和田山店は、ランチや夜営業で人気のラーメン屋。少数精鋭で店舗営業を行っており、ピークタイムにはスタッフが小走りで移動するなど慌ただしく勤務していた。DFA Roboticsと提携している東芝テック株式会社の展示会で配膳ロボットを見かけ、店舗でのテスト導入を試すことに。2種類の配膳ロボットを試したが、格別ヤ 和田山店の通路幅や店舗サイズに合わせ、サイネージ付き小型配膳ロボット「Ketty Bot(ケティボット)」1台を配膳用に導入した。DFAは、配膳ロボットの設置・導入を担当。
結果、厨房スタッフは料理に集中できる環境が整い、業務効率が向上。深夜帯の人手不足感が解消され、適正人数での店舗運営が可能となった。
【お話を伺った方】
広瀬産業株式会社
格別ヤ 和田山店
中村 千春様(以下、「中村様」)
【導入店舗】
格別ヤ
和田山店
https://kakubetsuya.com/
格別ヤは京都府に2店舗、兵庫県に1店舗展開しているラーメン屋。1番人気の「格別ラーメン」は、スープは鶏ガラを8時間以上煮込んで仕込み、背脂たっぷりで食べ応えがある。特製スープがよく絡む中細麺を使用し、タレはスープの旨みに負けない独自ブレンドを数種類使用。また食べたくなるようなコクのある一杯を提供している。
急いでいるお客様を待たせずに料理提供が可能に
格別ヤ 和田山店はロードサイドに店を構え、仕事中のランチやお子様連れのご来店が多いラーメン屋。発祥地の京都らしい旨みたっぷりの背脂が乗ったラーメンは、食べ応えがありランチにも人気がある。店内はテーブル席を多く準備しており、ゆったりとラーメンと向きあうことができるが、ピークタイムにはサイドメニューの提供が二の次になってしまい、時間がかかっていた。
中村様「格別ヤのラーメンは食べ応えもあり、サラリーマンや近くで働く方々のランチ、ディナーとして人気です。複数名で来られる方も多く、テーブル席をご用意しています。その分、カウンターよりも注文を伺う際や料理を提供する際スタッフは多く移動しなければいけません。少人数で店舗を回しており、平日はホールスタッフ1名で営業しています。ランチタイムは厨房スタッフも総出で料理提供を行っていました。移動中にお客様から追加で注文を頼まれることで、なかなか厨房に戻れず、調理に時間がかかってしまうことも...。ラーメンを1番にお客様に運ぶことはできても、一緒に注文したサイドメニューが来ないため調理する手を止めているわけですから、提供時間も遅れます。お客様によりお食事を楽しんでいただきたいという気持ちから、お待たせしないために、スタッフは店舗を慌ただしく行き来していました。
配膳ロボットを導入しようと思ったきっかけは、東芝テックさんの展示会で見かけたことです。以前から配膳ロボットの存在は他の店舗でも見かけていたため、社長がテスト導入をしてみよう、と4店舗の中で最も広い和田山店での受け入れが決まりました。」
狭い通路幅でも走行できる「Ketty Bot(ケティボット)」を活用
2022年11月、DFA Roboticsは店舗要件に合わせてネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」とサイネージ付き小型配膳ロボット「Ketty Bot(ケティボット)」をそれぞれ1台ずつ用意し、テスト導入を開始した。
どちらも配膳や下げ膳で活用はできたが、格別ヤ 和田山店の店舗要件やオペレーションに合った配膳ロボットを選定するためだ。
実際にテスト導入で比べてみると、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」は格別ヤ 和田山店の通路幅ではお客様とのすれ違いが難しいことがわかった。一方、サイネージ付き小型配膳ロボット「Ketty Bot(ケティボット)」は、55cmの通路幅まで走行可能。小型だが、餃子やおつまみといったサイドメニューの配膳に適しており、配膳として活用しやすかったという。
中村様「当店はラーメン屋なので、ラーメン以外の料理は小さめのお皿で提供しています。「Ketty Bot(ケティボット)」のトレイの大きさは「Bella Bot(ベラボット)」よりも小さめですが、サイドメニュー用にはちょうどよかったです。サイネージ付きなので、その月のおすすめや限定メニューを流したりと、店舗独自の使い方ができることもポイントでした。
お客様の反応はというと、意外と配膳ロボットに慣れている方が多く、ロボットが走行している様子を眺めたりロボットから受け取ることにも抵抗がないように見えました。お子様連れのお客様が、ロボットに会いに食事に来ている、と言ってくださることも。」
中村様「さらに、実際に店内で使用してみて、スタッフの移動距離が削減されました。体感で、大体5〜6割の配膳を配膳ロボットに任せることができ、その間スタッフは厨房で調理を続けたり、お客様対応を行ったりと、別の時間に充てられたことで、今後も配膳ロボットありきの営業が必要だと思い、本導入を決めました。」
深夜帯のワンオペ営業が実現
格別ヤ 和田山店は2022年12月に本導入を決め、サイネージ付き小型配膳ロボット「Ketty Bot(ケティボット)」を活用した店舗運営を開始。
本導入から半年、一部時間帯では店舗を営業するための必要人数も削減できるようになった。
中村様「「Ketty Bot(ケティボット)」を導入してから、ホールスタッフの業務負担が軽減されました。特に深夜帯は、これまで学生のアルバイトを採用して最低でも3人で回していましたが、現在は社員1名、アルバイト1名の2名でも営業できるようになりました。暇になる時間も多い深夜帯はアルバイトの時給も上がるため、事実上のコスト削減が実現。ホールスタッフがワンオペでも、無理なく営業ができています。
また、お子様連れのお客様や仕事の合間のランチ利用のお客様は料理提供まで急がれる方も多いですが、サイドメニューを配膳ロボットが運ぶオペレーションに変更したことで、料理提供までの待ち時間が短縮できています。
配膳ロボットを活用した店舗営業を経験して、ロボットは今やなくてはならない存在となりました。今後も配膳ロボットとともに、格別ヤ 和田山店でお客様へのおもてなしを続けていきたいと思います。」
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