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小規模店舗でも活用可能!
配膳ロボットが席の回転率向上・スタッフの業務負荷削減に寄与
まつりや 山鼻店は、地元北海道札幌市でファミリー層に人気がある回転寿司屋。全国の飲食店で起きている人手不足はまつりやでも深刻になり始め、別店舗では配膳ロボットをすでに1台導入していた。そして2023年4月、業務効率・席の回転率向上を目標に、同ブランドの中でも比較的小さい店舗である山鼻店で、小回りの効く小型配膳ロボット「DINERBOT T8(ティーエイト)」の導入を開始。DFA Roboticsは配膳ロボットの設置・導入を行った。
結果、サイドメニューや厨房から提供する料理の8割を「DINERBOT T8(ティーエイト)」に任せることで、スタッフの作業時間が生まれ、テーブルリセットに取り掛かるまでの時間を短縮し業務効率が向上。厨房・ホールスタッフともに、店舗運営に必要な人数が1人分削減され、人件費削減にも寄与した。
【お話を伺った方】
有限会社ときわ
まつりや 山鼻店
植苗 隆行様(以下、「植苗様」)
【お店紹介】
まつりや 山鼻店(北海道札幌市中央区)
地産地消にこだわり、すべて丁寧に自店調理を行う北海道の回転寿司屋。ブランド名の通り、訪れたお客様に非日常の楽しい雰囲気を体感していただけるよう、店内にも縁日を彷彿とさせる装飾が施されている。
豊富なメニューの中でも一番人気は、ネタが皿からはみ出るほど大きく切られたサーモン。サーモンだけでも数種類のメニューがあり、品質の良さから全世代に愛されている。
席の回転率を上げ、シフトの省人化も実現
まつりや 山鼻店は、札幌市中央区の大通り沿いに店を構える回転寿司屋。平日・土日関係なくお客様が多く来店するため、よりよい店舗運営のために席の回転率を上げることが課題だった。オーダータブレットを導入し業務負荷の軽減対策は行っていたものの、飲食店は通年人手不足。まつりや 山鼻店でも料理提供やレジ会計にはスタッフ対応が必須だったため、なかなか回転率を向上させる施策には取り組む余裕がなかったという。
植苗様「まつりや 山鼻店は幅広い世代に愛されている回転寿司屋です。土日は世代関係なく、ファミリーでいらっしゃる方が多く、平日夜はサラリーマンのご来店もあります。もともと旅行支援割などが発表された時期から、人手不足感があったので、オーダータブレットを導入し注文を取る業務は削減していました。しかし、その他の配膳や会計といったお客様対応をしていると、なかなかテーブルリセットの時間が取れず、席の回転率が悪かったんです。
その時、他店舗で活用されていた配膳ロボットを山鼻店でも試してみよう、と社長から言われました。まつりや 山鼻店は他店舗に比べ、少し小さい店舗のため、同じ型の配膳ロボットは活用しにくく...。その時、ロボットを紹介してくれた代理店からDFA Roboticsを紹介され、テスト導入を依頼しました。」
小回りの効く小型配膳ロボット「DINERBOT T8(ティーエイト)」を採用
DFA Roboticsの営業担当は、店舗の確認と活用シーンのヒアリングから開始。まつりや 山鼻店は、サイドメニューやデザートなど、カウンターでの調理が難しい料理は裏の厨房で調理している。これまでは料理が出来上がり次第、調理スタッフもしくはホールスタッフが席までお盆で運ぶオペレーションだった。この業務を配膳ロボットに変えることで、業務効率を向上できるのだが、通路幅はやや狭く、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」だとお客様とのすれ違いが難しかった。
そこで、DFA Roboticsは小回りの効く小型配膳ロボット「DINERBOT T8(ティーエイト)」を配膳業務用に提案。
「DINERBOT T8(ティーエイト)」は横幅38.4cmとコンパクトなボディで、最小55cmの通路幅も難なく通り抜けが可能。サイドメニューなど小さめのお皿を細かく運ぶには最適だった。
まつりや 山鼻店は、配膳での活用による費用対効果を検証するため、2023年4月にテスト導入を行った。
植苗様「「DINERBOT T8(ティーエイト)」を店舗で稼働させた初日、お客様とぶつからないか、お客様がお皿をとってくれるのかと、ロボットの後ろからついてまわるほど心配でした。ですが、DFA Roboticsとあらかじめ決めた走行スピードや停止位置をきちんと守り、問題なく走行している姿を見て、まつりや 山鼻店で充分稼働ができるのだと実感することができました。料理をトレイに乗せるために厨房内の調理場横で待機させたり、テーブルごとの停止位置はこの位置で、お客様が商品を取りやすい角度はここで、というふうに、営業時に課題となる部分をDFA Roboticsと共に細かく修正できたため、活用イメージが湧き、本導入を決めました。」
2023年5月、まつりや 山鼻店は小回りの効く小型配膳ロボット「DINERBOT T8(ティーエイト)」を本導入した。
植苗様「本導入後、スタッフが扱い方にどんどん慣れていき、厨房から出す料理の約8割を配膳ロボットで提供できるようになりました。トレイは2段あるため、混雑時には2テーブル分まとめて料理提供が可能に。
これまで料理提供のためにホールに出ていた厨房スタッフは自分の業務に専念できるようになり、ホールスタッフはテーブルリセットに早く取り掛かることができるようになったことで、席の回転率が向上しました。
さらに、時間が創出されたことで、これまで残業の原因にもなっていた仕込みや片付け、清掃に早く取り掛かれるようになりました。結果、以前よりも1名少ない人数でも店舗運営が可能となり、スタッフ一人一人の業務負荷が解消されています。事実、残業時間が減ったことで人件費も1割程度削減されました。」
システム連携を視野に入れてロボットを活用し、お客様満足度向上を目指す
まつりや 山鼻店では、今後よりお客様に食事を楽しんでいただける施策を検討中。DFA Roboticsは、今後も店舗運営のカギとなる配膳ロボットの活用方法を一気通貫でサポートしていく。
植苗様「今後は、お客様に喜んでいただける施策を考えることが店舗運営のカギになると思っています。現在もお子様連れのお客様へは、厨房スタッフが積極的に「DINERBOT T8(ティーエイト)」で配膳させています。ブランド名をもじって、“まつりん”という名前でスタッフ、お客様ともに可愛がっているんです。
そんなロボットが、お誕生日に歌を歌いながらお席に行ったら、きっとお客様も喜んでいただけますよね。まつりや 山鼻店でしかできない体験を、お客様に提供していきたいです。
また、配膳ロボット単一での稼働から枠を広げ、さまざまなシステムとの連携にも期待しています。お客様が商品選びに夢中になっていると、どうしてもロボットが到着していることに気づかない場面もあるため...。DFA Roboticsは、そのようなシステム連携にも対応予定とのことで、トータルでサポートをお願いしていきたいと思います。」