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【旅館導入事例】指宿白水館さま|シンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2」のキービジュアル

【旅館導入事例】指宿白水館さま|シンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2」

鹿児島 砂むし温泉 指宿白水館さま
鹿児島県指宿市知林の里
https://www.hakusuikan.co.jp/

・導入ロボット:配膳ロボット「PuduBot 2(プードゥボット ツー)」1台
・カテゴリ:旅館内の食事処 
・席数:24席(104名)
・ホールスタッフ数: 7名
・活用シーン:厨房から食事処まで料理を運ぶランナー

■課題
・コロナ後の宿泊客増加の一方、就職希望者の激減で人手不足に陥っていた
・食事処「御所の間」では料理を運んでいる間に他のお客さまの料理がなくなり、お待たせしてしまう事象が起きていた
・料理を運ぶ台車の走行音が気になる

■導入後の効果
・ロボットが運ぶ間、従業員はお客さまに目配りできるようになり、滞りなく料理提供が可能に
・従業員一人あたりの接客人数が約15%アップ(5.54名→6.38名)
・ロボットの走行音が静かなため、お客さまの会話を邪魔しなくなった
・残業時間が20時間以上減少し、労務軽減につながった

鹿児島県指宿市に位置する「指宿白水館」は、江戸の元禄時代から親しまれてきた「砂むし温泉」が有名な創業77年を迎える老舗温泉旅館。旬の素材を活かした和食会席料理など、日本旅館ならではのゆったりとした空間で、癒しの時間を堪能できる。

今回は指宿白水館の総務部長である野村さま、食事処「御所の間」担当の係長 脇大地さまに、配膳ロボット導入の経緯や活用方法についてお話を伺った。

宿泊客増加の一方で従業員不足をきっかけに、ロボットを検討

野村さま「新型コロナ5類移行あたりから、ありがたいことにお客さまの数が戻ってきました。しかし、その需要に対応できるほど従業員の数が足りず、予約を8割程度に抑えていました。今年に関しても、これまで新卒が15名ほど採用できていたのが、まだ7名しか採用できていない状況で、人手不足の問題を抱えています。」

そんな状況のなかで、料理の配膳を人ではなくロボットに置き換えることで業務効率化を図りたいという狙いで配膳ロボットの導入を検討したと言う。

野村さま「白水館ではコロナ期間中に清掃ロボットを導入していました。廊下の清掃はロボットが行なっており、その効果を感じていたため、その流れで配膳業務も自動化できないかと検討しはじめました。

お客さまへ料理提供するのは従業員で行いたいと考えておりましたので、ロボットには調理場から食事処入り口までの約20メートルの間に料理を運ぶランナーとしての役割を任せています。何種類かの機体を試し、スピードや積載量の観点で『PuduBot 2』が最適でしたので導入に至りました。」

2023年11月、白水館はシンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2」を「サービス業・生産性向上・販路開拓支援事業費補助金」を活用し1台導入した。

導入後は、従業員一人あたりの接客人数が約15%アップ

脇大地さま「ロボット導入前はお料理が崩れないか、スタッフとぶつからないか、ロボットだけの運搬で料理が滞りなく運べるのかなど心配ごとがありましたが、実際に使ってみてプラスの効果が生まれています。

以前は台車を使って運んでいましたが、ガラガラと音を立てるのでお客さまに聞こえてしまうのが気になっていました。ロボットの走行音は非常に静かで、その課題がクリアされました。

また、ホールスタッフは各テーブルの料理の進み具合を見て次の料理をお出しするオペレーションですが、以前は料理を運んでいる間に他のお客さまの料理がなくなってしまい、お待たせする事象が起きていました。今はロボットが運んでいる間にお客さまの状況を見て回れるので、サービス品質の向上につながっています。」

白水館では、従業員一人あたりの接客人数を実際にカウントしたところ、導入前は5.54名のお客さまに対応していたのが、導入後の初月は5.68名、次月以降は5.71名、6.08名、6.38名と徐々に増加し、接客人数を約15%増やすことに成功したそうだ。

脇大地さま「女性の方や年配の従業員もいるので、負担を減らせたこともよかったです。また、ロボットに顔がついているので親しみやすさもあります。ロボットと同じくらいの背丈のスタッフの愛称を、そのままロボットにも名付け“のりちゃん”と呼んでいるのですが、ロボットが道を通れず困っているとき『のりちゃん泣いてるから通してー!』と従業員が呼びかけるなど、すっかり現場に馴染んでいます。」

事実、御所の間で働く従業員10名の22時以降の深夜労働時間は、導入前が44.75時間だったのが導入後は29.25時間、24.25時間、18.75時間と残業時間が着実に減っており、現在もこの数字から変わらず推移しているという。

テクノロジー活用で、今後もお客さまに愛される宿を目指す

野村さま「当初ロボットの価格面で躊躇していましたが、DFAの担当者からロボット導入に使える補助金をご紹介いただき、1/2の価格で導入できるというのは大きな後押しとなりました。ロボット導入を検討されている企業さまは、補助金もうまく活用いただくと良いかと思います。

白水館では、人手不足対策としてロボットや自動精算機などの導入を積極的に進めてきて、ロボット導入により、スタッフの負担軽減と接客品質の向上を実現しました。今後もテクノロジーを活用した効率化と顧客満足度の向上を目指していきます。」

DFA Roboticsでは、ロボットの提案・導入支援はもちろん、補助金申請サポートも行なっております。まずはお気軽にお問い合わせください。

▼今回ご紹介したロボット
配膳ロボット「PuduBot 2(プードゥ ボット ツー)

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DFAロボティクス 編集部

「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上を全国に導入してきました。サービスロボットの最新情報や活用事例などを発信しています!
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc

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