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【工場導入事例】河村電器産業さま|シンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2」のキービジュアル

【工場導入事例】河村電器産業さま|シンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2」

河村電器産業株式会社さま
本地第二工場
愛知県瀬戸市山の田町155番地 E棟
https://www.kawamura.co.jp/

・導入ロボット:シンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2(プードゥ ボットツー)」1台
・導入企業カテゴリ:電路周辺機器(ブレーカ、分電盤、盤用ボックスなど)の開発・設計・製造・販売
・工場内のロボット走行エリアの距離:445m
・ロボット導入エリアの従業員:177名
・活用シーン:南側倉庫から各生産ラインへの部材、消耗品の供給、事務所と生産現場間での書類の運搬

■課題
・人手不足かつ従業員の採用が難しく、今働いている人員で生産性向上を図りたい
・部材や消耗品等の運搬のためだけに、広い工場内を歩くムダな作業を無くしたい

■導入後の効果
・1ヶ月あたり約27kmの移動作業をロボットが代替
・物を運ぶための移動が0になった
・生産性がアップし、残業時間が削減
・愛嬌のあるロボットがいるだけで仕事のモチベーションが上がる

愛知県瀬戸市に本社を置く河村電器産業株式会社は、創業105年の実績を持つ国内での配電業界のパイオニアだ。北海道から九州まで全国7ヶ所に工場があり、産業用・住宅用の分電盤や、宅配ボックスや電気火災防止製品などの製造・販売をおこなっている。

飲食店での配膳や下げ膳で利用される配膳ロボットが、製造工場でなぜ導入に至ったのか、またどのように活用されているのか、AGVと比較したメリットなどについて、河村電器産業株式会社 本地第二工場 工場長の加藤さま、改善推進担当 能見さまに詳しくお話をお伺いした。

物を運ぶだけの“作業”はロボットに任せたい

加藤さま「製造業全体として人手不足の問題を抱えていますが、当社でも同様で、これまで働いてくれていた従業員が高齢化によって退職するタイミングに差し掛かっています。そのため、女性や派遣スタッフの採用を増やそうとしていますが募集をかけても集まらず、今いる人員でいかに効率的に働くかというのがポイントになってきます。

ロボット導入前は書類や備品などちょっとした物も人が歩いて運んでいましたが、本地第二工場はかなり広いため、無駄な時間になっていました。人がやらなくても済む“物を運ぶ作業”はロボットに代替できないかという意見が挙がり、導入を検討し始めました。」

加藤さま、能見さまは以前から展示会でネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」は見たことがあったが、ロボットの正面が塞がれているため、工場では使い勝手が合わないだろうと導入を検討しなかったそう。しかし今回、360度どこからでも物を置ける「PuduBot 2(プードゥ ボット ツー)」を知り、テスト導入に至った。

能見さま「新しいツールを導入する際は少なからず抵抗感を持つ方もいますが、今回は全くそんなことありませんでした。初めてロボットを見た時の印象は、作業者の方含め“かわいい”でした!『PuduBot 2』は表情が変わったり、喋ったりして愛嬌があるので、受け入れやすかったんだと思います。

ファミレスで一度は見たことがありますし、操作も簡単で、高齢の従業員もスマホを使う時のようにディスプレイを操作できたので問題なかったです。」

AGVよりコスト・導入スピード・機動性の面で手軽な配膳ロボット


河村電器産業では無人搬送車のAGV(Automatic Guided Vehicle)も導入している。AGVと配膳ロボットの使い分けや、それぞれのメリット・デメリットについてもお伺いした。

加藤さま「当社で使用しているAGVは牽引式といって、ロボットの後ろに台車を連結させ、引っ張って運搬するタイプです。製造品を運ぶため、重量があるものを運ぶのには適していますが、そうでない軽い部品やちょっとしたものを運ぶには大袈裟なんですよね。

また、AGVは磁気テープの上を走るのですが、一度磁気テープを貼ってしまうと後からルート変更をするのが大変で、劣化もあるため貼り替えるのがデメリットです。当社では15年前に導入して、2回貼り替えを行いました。

その点、配膳ロボットは走行パターンをいくつも登録しておけますし、ルート変更も簡単なので手軽です。また導入までにかかる時間も、AGVは1年〜1年半かかりましたが配膳ロボットはすぐに導入できました。

コスト面もAGVと比べたら配膳ロボットのほうが導入しやすいので、とにかく手軽だと思います。

あと、AGVはエラーが起きると赤いランプが点灯して止まるだけで、何が原因で止まっているのかわからないのですが、配膳ロボットはエラーの原因がわかるのもメリットだと思います。」

ロボットが運搬を代替し、従業員は本来の業務である“ものづくり”に専念

赤色の丸がロボット停止位置。ロボットは右下の南側倉庫と青色の加工エリアの間で待機

能見さま「AGVでは重量のある製造品を運び、配膳ロボットではネジなど小さな部品が大量に入った箱や、納品書やかんばん(作業指示書)などの書類を運んでいます。

基本的に配膳ロボットは南側倉庫と青色の加工エリアの間あたりで待機していて、荷受け場所でもある南側倉庫に届いた部品を乗せて、各ラインに運搬するという使い方をしています。

最終検査と事務所間では、双方向で書類のやり取りをしています。アプリからロボットがいる位置を確認したり、ロボットの呼び出しができるので、広い工場内ではとても便利に使っています。

アプリ画面

以前は南側倉庫で働いている従業員が工場内を歩き回っているのをよく見かけ『また会ったね』という状態でしたが、今はほとんど見なくなりました。倉庫で作業をしている従業員が事務所まで物を運ぶための移動は0になったと言っても良いと思います。」

加藤さま「また、事務所からトイレットペーパーなどの日用品を運ぶ従業員もいるのですが『人が運ぶ必要はないよね』ということで、そういった備品の運搬にも活用しています。

『PuduBot 2』は1日あたり約2時間の移動を代替してくれています。物を運ぶだけの単純作業がなくなり、ピッキングや書類整備、オーダー処理など本来取り組みたかった業務に専念してもらえることで生産性向上に繋がりました。実際にロボット導入後は残業時間が減りました。」

ロボットの稼働データを確認したところ、河村電器産業では月平均で運搬回数 579、移動距離 約27kmという結果になっていた。運搬(配膳)回数が同等のレストランの移動距離が約4kmに対して、6.7倍の距離を移動している。運搬1回あたりで移動する距離が長いため、広い工場においては業務効率化に繋がるのだ。

生産性アップだけじゃない!“かわいらしい”ロボットの存在が、従業員のトラブル回避やモチベーションに影響


配膳ロボット導入は生産性アップ以外にも、人的ミスによるトラブル削減の効果もあったと能見さまは話す。

能見さま「以前はお届けミスが発生していました。各生産現場の事務所にも常に人がいるわけではないので、『届けた、届けていない問題』が発生し、さらに行方が分からなくなった書類を探すという作業もムダな時間でした。配膳ロボットは受け取らないと元の場所に戻らないため、必ず受け取るようになり『届けた』『届けていない』というやりとりがなくなり助かりました。」

配膳ロボット「PuduBot 2」が物の運搬を代替することで業務効率化を図っているが、それだけでなく愛嬌のある配膳ロボットがいることで仕事のモチベーションも上がっているそうだ。

能見さま「配膳ロボットの名前を従業員から募集し“メイちゃん”と呼んでいます。河村電器産業のメイドなのでメイちゃんです。すっかり工場内で名前は浸透していて、みんな“メイちゃん”と親しみを込めて呼んでいます。顔がなく、愛嬌の無いロボットではモチベーションが上がらないですし、エラー停止していてもエラー番号しか表示されないため、対処が困難で無視されてしまいます。メイちゃんは、工場にいるだけでテンションが上がります。

人手不足が進む工場で人とロボットが協働する未来

加藤さま「小さな工場や中小企業では、AGVと比較して配膳ロボットのほうがメリットがあるケースも多いと思います。当社では生産性をアップさせるだけでなく、従業員も配膳ロボットがいることでモチベーションが上がっていますし、ぜひ他の工場でも導入を検討してみてほしいです。

今後も労働力は少なくなると思いますので、ロボットと人が共存して、人手不足を補うことが大事だと考えています。製造業界では、生産量を可視化するなどのデジタル化は進んでいますが、ロボットの導入は進みきっていないのが実情です。今後、他の工場でも配膳ロボットの導入が進み、人がやらなくても良い作業はロボットに代替していくのが理想です。」

▼今回ご紹介したロボット
シンプル設計の多機能配膳ロボット「PuduBot 2(プードゥ ボット ツー)

▼「PuduBot 2」の工場での利用イメージ


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DFAロボティクス 編集部

「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上を全国に導入してきました。サービスロボットの最新情報や活用事例などを発信しています!
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc

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