ロボットが製造過程の製品を搬送!作業の手を止めることが減り生産性向上。外国人実習生含め誰でも簡単操作
| URL | https://greentool.jp/ |
| カテゴリー | 研削工具のメーカー |
| 所在地 | 岡山県笠岡市みの越17番地 |
| 従業員数 | 全体222名、本社工場約120名 |
| 利用シーン | 製造過程の製品を各生産ライン間で運搬、特急品の優先運搬、そのほか書類等も運搬 |
| 課題 | ・作業者が運搬のために機械から離れることで、生産が一時停止するロスが発生 ・過去にもロボットを検討したが費用対効果が合わないことや停止位置設定の制限がネックとなり、本格導入に至らなかった |
| 導入後の効果 | ・従業員が運搬する時間がなくなり、加工・設計などの本来の業務に集中できるように ・停止位置を無限に設定できる点や、アプリによるロボット呼び出し機能活用により、複雑な製造工程に合わせた柔軟な運搬が可能に ・音楽を流しながら走行するロボットが工場内の雰囲気向上にも一役買う |

岡山県笠岡市に本社を構えるグリーンツール株式会社は、自動車や航空機業界、工作機械メーカーを主要顧客とする研削工具の専門メーカー。過去に導入を見送った搬送ロボットだが、なぜ本格導入に至ったのか、導入の経緯と現場にもたらされた変化について、代表取締役社長の村上さま、商品管理課の桒田さま、コーティング製造課の藤本さまにお話を伺った。
過去に断念した搬送ロボット。導入の決め手は設定の自由度と費用対効果

桒田さま「製造業において、生産量やスピードを上げることは重要課題です。そのため、4〜5年前から、従業員がモノを運ぶための移動を削減したいという考えはあり、搬送ロボットのテスト走行も実施しましたが、当時は運搬可能な箇所が8箇所程度と少なく、1つの製品が完成するまでに24もの作業工程を要する我々の現場では、十分な導入メリットが見出せず、断念しました。」
村上さま「以前は運用の自由度と導入コストのバランスが折り合いませんでしたが、あれから搬送ロボットの普及も進んだことでコストも現実的なラインとなり、再検討しました。
デモ走行を経て、導入によって得られるメリットとコストを比較した結果、十分な費用対効果が見込めると判断したことが、本格導入の決め手となりました。」
1日60〜80回分の運搬を代替し、従業員は持ち場を離れず業務に専念

藤本さま「ロボットは始業から終業までフル稼働で活用しています。導入して最もよかったのは、従業員が持ち場を離れなくて済むようになったことです。1人で3〜4台の機械を操作する現場では、運搬のために持ち場を離れると、その間に加工が終わった機械が止まってしまい、次の部品への入れ替えができないという問題が発生します。
搬送ロボットがこまめに動いてくれることで、作業の途切れを解消し、機械を動かし続けられるようになりました。ロボットは各自スマホから、専用アプリを通じて呼び出しもできる点も便利です。
主に小ロットの製品や特急品、業務についてのメモを書いた指示書などの書類を運んでいます。これまで従業員が歩いて運んでいた時間を、本来の業務である製品の加工に充てられるようになりました。
一方、大量ロットの製品や重製品は、従来通り台車で運搬しロボットとの使い分けをしています。
ロボットの操作も簡単で、ベテランから外国人実習生まで誰もが手軽に使っており、1日平均して60〜80回はロボットが運搬を代替しています。」
桒田さま「ロボットは音楽を流しながら走行するのですが、従業員から『この曲がいいな』などリクエストが挙がることもあり、工場内の雰囲気が少し楽しくなった印象はあります。新しく導入するツールは、難しいものや敷居が高いものと感じてしまうと使う人が限定的になってしまうこともありますが、その点ロボットに対してポジティブな反応が多くてよかったです。“テルル”という愛称で呼ばれており、親しみをもって接しています。」
工場全体のDX化へ。第二工場への展開も見据えて

桒田さま 「ロボット導入による自動化と並行して、生産性と品質のさらなる向上に向けた改善を図っていきたいと考えています。
現在は本社工場での運用ですが、今後は第二工場への展開も検討しています。
また、現在は1回につき5個程度の運搬に留まっていますが、積載方法の工夫や運搬ルートの最適化を進めることで、1回あたりの搬送量を10個、20個へと段階的に増やしていきたいと考えています。」
村上さま「従業員が業務に専念できる環境を作れたことが、まず第一のフェーズとしてよかったと感じています。今後、さらに効率化が進み生産量の向上や質の向上にも繋がっていくことを期待しています。」
生産性向上のために「ロボットに任せられるものは任せる」という明確な役割分担で、ものづくりの未来を切り拓いているグリーンツールさま。DFA Roboticsは、今後さらなる活用に向けて伴走支援を行っていく。
▼今回ご紹介したロボット
搬送ロボット「KEENON T9(キーノン ティーナイン)」



