配膳ロボットの価格相場は?本体・月額の目安と費用を抑える方法
人手不足への対策として、配膳ロボットを検討する飲食店が増えています。DFA Roboticsが2024年3月に飲食店の店長・店舗責任者108名へ行った調査では、85.2%が卒業・進学シーズンのアルバイトスタッフの人手不足を危惧していると回答しました。一方で、「導入にいくらかかるのか見当がつかない」という声も多くいただきます。
配膳ロボットの費用は、本体価格だけで判断できるものではありません。初期費用や毎月のアフターサポート費用、購入かリースかといった導入方法によって、月々の負担は大きく変わります。
本記事では、配膳ロボットの価格相場を費用の内訳ごとに整理しました。時給に換算した費用対効果や、補助金などを活用して費用を抑える方法、コスト削減につながった導入事例も紹介するので、導入の予算を検討している人はぜひ参考にしてください。
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配膳ロボットの価格相場は本体160〜300万円程度

配膳ロボットの本体価格は、機種のサイズや機能によって幅があり、1台あたり160〜300万円程度が目安です。導入方法ごとの費用の目安を、以下の表にまとめました。
| 導入方法 | 費用の目安 | 特徴 |
| 購入 | 本体160〜300万円程度+設置導入費10万円程度 | 初期費用はかかるものの、長く使うほど総額を抑えやすい |
| リース(5年契約の場合) | 月額3〜7万円程度 | 初期費用を抑えて計画的に導入できる |
| レンタル | 契約期間や機種によって異なる | 短期間の試用や繁忙期だけの利用に向く |
※金額は機種・台数・契約条件によって変わります。
このほか、稼働中はアフターサポート費用等で、月額1.5〜3万円程度がかかります。
機種のサイズや機能によって価格帯が変わる
価格を大きく左右するのは、機体のサイズと搭載されている機能です。
- 小型タイプ:通路が狭い店舗でも走行しやすく、低めの価格帯が中心
- 標準タイプ:複数のトレイを備え、一度に複数テーブル分の料理を運べる
- 大型・多機能タイプ:大容量の運搬やサイネージ(広告表示)、エレベーター連携などに対応し、価格帯は高め
価格の高い機種ほど店舗に合うとは限りません。通路幅や運ぶ量にあわせて選ぶことが、費用を抑えるポイントです。
DFA Roboticsでは、小型配膳ロボット「KEENON T8」から、配膳・運搬ロボット「KEENON T9」まで、店舗の条件にあわせて機種を提案しています。機種ごとの特徴は、以下の記事を参考にしてください。
あわせて読みたい:配膳ロボットのおすすめ9選を徹底比較!失敗しない選び方をプロが解説
配膳ロボットの導入にかかる費用の内訳
配膳ロボットの費用は、大きく以下の3つに分けて考えるとわかりやすいでしょう。
- 本体価格
- 初期費用(設置・初期設定・操作説明)
- ランニングコスト(アフターサポート費用・電気代・通信費)
本体価格
本体価格は前述のとおり、160〜300万円程度が目安となっています。購入の場合は一括で支払い、リースの場合はこの本体価格をもとに月額の利用料が決まる仕組みです。
初期費用(設置・初期設定・操作説明)
導入時には、店内のマップ作成や走行ルートの設定、スタッフへの操作説明などの費用が発生します。1台あたり10万円程度が目安となり、台数や店舗の広さによって変動するでしょう。
ランニングコスト(アフターサポート費用・電気代・通信費)
稼働後に毎月かかる主な費用は、以下の3つです。
- アフターサポート費用:故障時の修理対応や部品交換など
- 電気代:バッテリーの充電にかかる費用
- 通信費:Wi-Fiなどのネットワーク環境の費用
合計で月額1.5〜3万円程度が目安となります。なかでも重要なのが、アフターサポートです。配膳ロボットが営業中に止まると、現場の負担がかえって増えてしまいます。故障時にどれだけ早く対応してもらえるかに加えて、配膳ロボットが止まってしまったときの対処法など、現場スタッフへのレクチャーを受けられるかも、価格とあわせて確認しておきましょう。
購入・リース・レンタルの違いと選び方

配膳ロボットの導入方法は、主に購入・リース・レンタルの3つです。それぞれの特徴を比べてみましょう。
| 購入 | リース | レンタル | |
| 初期費用 | 大きい | 抑えられる | 抑えられる |
| 月々の支払い | ランニングコストのみ | 月額3〜7万円程度 | 月額は割高になりやすい |
| 契約期間 | なし | 3〜5年が一般的 | 短期から可能 |
| 向いている店舗 | 資金に余裕があり、長く使う予定がある | 初期費用を抑えて計画的に導入したい | まず試したい、繁忙期だけ使いたい |
長く使うことが決まっているなら購入、初期費用を抑えたいならリースが選ばれる傾向にあります。一方で、効果がわからないまま長期の契約を結ぶのは避けたいところです。導入前に実際の店舗でテスト導入を行い、走行や効果を確かめておくと、導入方法も判断しやすくなるでしょう。
時給に換算すると配膳ロボットの費用対効果がわかる

本体価格だけを見ると高額に感じる配膳ロボットも、時給に換算すると見え方が変わります。
たとえば、本体価格165万円のモデルを5年間のリース契約で導入し、1日12時間・月30日稼働させた場合で試算してみましょう。
- 月額費用:約30,700円(リース料率によって変動、アフターサポート費用は別)
- 月間の稼働時間:12時間×30日=360時間
- 時給換算:30,700円÷360時間=約85円
配膳ロボットは時給に換算すると約85円で稼働できる計算です。2026年度の最低賃金は全国加重平均で1,177円なので、その10分の1にも満たない水準となります。配膳や下げ膳の一部を任せるだけでも、スタッフの人件費と比べて費用を回収しやすいといえるでしょう。
人を雇う場合は、時給のほかに採用費もかかります。DFA Roboticsの調査では、卒業・進学シーズンのアルバイト採用に30万円以上をかけている飲食店が32.0%にのぼり、100万円以上かけている店舗も7.8%ありました。
損益分岐点の考え方など、費用対効果の詳しい計算方法は以下の記事で解説しています。
あわせて読みたい:配膳ロボットは時給換算85円で稼働!費用対効果や導入事例を解説

配膳ロボットでコスト削減につながった導入事例
DFA Roboticsが2024年4月に、配膳ロボットと働く飲食店のホールスタッフ101名へ行った調査では、導入後の変化として66.3%が「配膳・下げ膳業務の負担が減った」、49.5%が「接客、飲み物の補充など他の業務に時間を使えるようになった」と回答しています。負担が減ったと答えた人のうち、58.2%は4割以上の負担軽減を実感していました。
ここでは、配膳ロボットの導入で人件費や運用コストの削減につながった飲食店の事例を3つ紹介します。
スタッフ1名分の人件費を削減

チファジャ 甲府湯村店さまでは、以前使っていた配膳ロボットが走行中に止まることが多く、実際にはほとんど使われていませんでした。サイネージ搭載配膳ロボット「KEENON T10」に切り替えてからは、ドリンク以外の料理を基本的にKEENON T10で配膳しています。配膳回数は1か月あたり約2,000回にのぼり、スタッフ1名分の人件費削減につながりました。不具合が起きたときも遠隔で対応できるため、以前より早く解決できるようになったそうです。
【焼肉屋導入事例】チファジャ 甲府湯村店さま|配膳ロボット「KEENON T10」
1日100回超の配膳で1.5人分の工数を削減

愛子天空の湯 そよぎの杜さまは、将来の人手不足に備えて、開業当初から配膳ロボットの導入を見据えた店舗づくりを進めてきました。導入したKEENON T10は1日平均100回以上の配膳を担い、スタッフ1.5人分ほどの工数削減につながっています。生まれた時間は、売上を伸ばす施策や、接客の質を高めるためのスタッフ教育にあてていく考えです。
【温浴施設導入事例】愛子天空の湯 そよぎの杜さま|配膳ロボット「KEENON T10」
小型機種への切り替えで月額利用費を削減

焼肉店のくたみや 八代本店さまでは、以前使っていた大きめの配膳ロボットが狭い通路で止まりやすく、そのたびにスタッフが手で動かしていました。小回りの効くKEENON T8に切り替えてからは、狭い通路でも止まらずに走行でき、月額利用費も下がっています。店舗に合ったサイズの機種を選ぶことで、費用を抑えながら使いやすさも高められる好例といえるでしょう。
【焼肉屋導入事例】くたみやさま|小回りの効く小型配膳ロボット「KEENON T8」
ほかの飲食店の事例は、導入事例の一覧からご覧いただけます。

配膳ロボットの費用を抑える4つの方法

配膳ロボットの導入費用を抑えるには、以下の4つの方法が有効です。
- 補助金・助成金を活用する
- 店舗に合ったサイズ・機能の機種を選ぶ
- 運ぶ回数が多い業務から任せる
- 導入前にテスト導入で効果を確かめる
補助金・助成金を活用する
配膳ロボットの導入には、国や自治体の補助金・助成金を活用できる場合があります。たとえば業務改善助成金は、事業場内の最低賃金を引き上げ、あわせて生産性向上のための設備投資を行った中小企業・小規模事業者に、費用の一部を助成する制度です。
申請の期間や要件は年度ごとに変わるため、最新の情報を確認したうえで検討しましょう。DFA Roboticsでは、活用できる補助金・助成金の調査や申請のサポートを行っています。
あわせて読みたい:配膳・清掃ロボット導入に活用できる補助金・助成金まとめ
店舗に合ったサイズ・機能の機種を選ぶ
必要以上に大きい機種や、使わない機能が多い機種を選ぶと、そのぶん費用も高くなるため注意が必要です。通路幅や1回に運ぶ量、配膳と下げ膳のどちらに使うかを整理したうえで、機種を選びましょう。
運ぶ回数が多い業務から任せる
費用対効果は、配膳ロボットが運ぶ回数が多いほど高まります。焼肉店や食べ放題の店舗、ホテルの朝食ビュッフェの下げ膳のように、往復の多い業務から任せると、効果を実感しやすいでしょう。
たとえば炭火焼肉 嘉苑さまでは、配膳・運搬ロボット「PuduBot 2」を導入し、台車で2〜3回往復していた下げ膳が1回で済むようになりました。また五味八珍さまは、ネコ型配膳ロボット「BellaBot」を下げ膳に活用し、1時間あたり44回あったスタッフの洗い場への往復を2回まで減らすことに成功しました。
導入前にテスト導入で効果を確かめる
店舗の床や段差、通路幅によっては、走行ルートの調整が必要になることもあります。導入前に実際の店舗でテスト導入を行えば、走行の可否や効果を確かめたうえで判断できるのがメリットです。DFA Roboticsでは、スロープを設置したり溝を埋めるなど、工夫によってロボットが走行できる環境づくりをサポートしています。
配膳ロボットの導入前に知っておきたい注意点
配膳ロボットは、価格だけを見て選ぶと、導入後に思わぬ手間がかかることがあります。導入前に、以下の3つの点を確認しておきましょう。
配膳業務のすべてを任せられるわけではない
配膳ロボットが得意なのは、決まった場所まで料理や食器を運ぶ作業です。料理をテーブルに並べる作業や、お客さまへの声かけ、細かな気配りは、スタッフが担う必要があります。配膳ロボットに任せる作業と、人が担う接客を分けて考えると、導入後の運用がスムーズになるでしょう。
店舗のオペレーションを組み直す必要がある
配膳ロボットは、置くだけで効果が出るものではありません。どの時間帯に、どの業務を任せるのかを決め、スタッフの動き方もあわせて見直すことが大切です。
前述のホールスタッフ101名への調査では、63.4%が導入当初に不安を感じていたと回答しました。自分で運んだほうが早いのではないか、使いこなせるかといった不安が上位でしたが、導入後は86.1%が満足していると答えています。現場に使い方が浸透するまで支援してもらえるかどうかも、販売会社を選ぶときに確認しておきたいポイントです。
通路幅や段差などの走行条件がある
配膳ロボットが走行するには、一般に以下の条件が目安です。
- 段差が0.5cm以下、傾斜が5度以下
- 通路幅が70cm以上(小型タイプは49cm以上)
条件を満たさない場合も、スロープの設置やルートの調整で対応できるケースがあります。
あわせて読みたい:配膳ロボット導入のデメリットと解決策|費用・故障リスクへの対応は?
配膳ロボット導入の流れと導入後のサポート

DFA Roboticsで配膳ロボットを導入する場合の流れは、以下のとおりです。
- ご相談:店舗の課題や、配膳ロボットに任せたい業務をうかがいます
- 現地確認:通路幅や段差、動線を確認し、店舗のオペレーションに合わせた活用方法を設計します
- テスト導入:実際の店舗で走行させ、稼働データやスタッフの声をもとに効果を確かめます
- ご契約:購入やリースなど、店舗に合った導入方法をお選びいただきます
- 設置・操作説明:走行ルートを設定し、スタッフの皆さまに操作方法や日々のお手入れをお伝えします
- 運用開始:稼働データを確認しながら、現場での安定稼働をサポートします
導入前には、過去の実績をもとにした費用対効果の試算や、活用できる補助金の調査も無料で行っています。
導入後も使われ続けるための伴走支援
配膳ロボットは、導入して終わりではありません。現場で使われないまま置かれてしまえば、導入の効果を十分に得られないでしょう。DFA Roboticsは、配膳ロボットが止まってしまったときの対処法を含めた現場スタッフへのレクチャーや、走行ルートの見直し、稼働データをもとにした新しい活用方法の提案などを通じて、店舗に定着するまで伴走しています。
故障やトラブルに備えるアフターサポート
故障やトラブルへの備えも欠かせません。DFA Roboticsは国内4,700台以上の導入実績をもとに、全国約160か所の拠点から、経験豊富なエンジニアがサポートを行っています。遠隔で直せる不具合はリモートで、修理が必要な場合は現地で対応する体制です。部品を自社で保有しており、メーカーからの取り寄せを待たずに修理を進められます。
サポートの詳細は、アフターサポートのページをご覧ください。

配膳ロボットの価格に関するよくある質問

配膳ロボットの月額はいくらですか?
リース契約の場合、本体価格や契約期間によって異なりますが、月額3〜7万円程度が目安です。このほか、アフターサポート費用などのランニングコストとして月額1.5〜3万円程度がかかります。
配膳ロボットは何台導入すればよいですか?
必要な台数は、店舗の広さや席数、1日に運ぶ回数によって変わります。前述のホールスタッフ101名への調査では、勤務先で導入している台数は「1台」が37.6%、「2台」が30.7%でした。台数が増えるほど費用もかさむため、まずは1台から始め、稼働データを見ながら追加を検討する進め方もおすすめです。
導入前に試すことはできますか?
DFA Roboticsでは、導入前に実際の店舗で走行や効果を確かめられるテスト導入を行っています。期間や条件は、お気軽にお問い合わせください。
補助金を活用すると、どのくらい費用を抑えられますか?
補助率や上限額は、制度や事業者の条件によって異なります。最新の公募要領を確認するか、補助金の申請サポートを行っている販売会社に相談するのがおすすめです。
配膳ロボットの価格を知って、自店に合った導入方法を選ぼう

配膳ロボットの価格相場と、費用を抑える方法を紹介しました。
- 本体価格は160〜300万円程度、リースなら月額3〜7万円程度が目安
- 初期費用は1台10万円程度、ランニングコストは月額1.5〜3万円程度
- 時給に換算すると約85円で、運ぶ回数が多い業務ほど費用対効果が高まる
- 補助金の活用、店舗に合った機種選び、テスト導入で費用を抑えられる
配膳ロボットは、スタッフの身体的負荷の削減や業務効率の向上につながり、接客にあてられる時間を増やせる点も魅力です。DFA Roboticsでは、店舗の条件にあわせた機種の提案から、補助金の申請サポート、導入後の伴走支援・アフターサポートまで一貫して対応しています。配膳ロボットの導入費用や効果を詳しく知りたい人は、お気軽にお問い合わせください。
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