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【ホテル導入事例】ホテル高千穂さま|清掃ロボット「KEENON C30」
株式会社ケイメイ
国民宿舎 ホテル高千穂さま
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037-4
https://h-takachiho.com/
・導入ロボット:清掃ロボット「KEENON C30」1台
・カテゴリ:ホテル
・客室数:39室
・活用シーン:廊下やロビーなど共用部の吸塵清掃
■課題
・元々使っていた他社のロボット掃除機が故障し、スタッフで清掃していたが現場から負担が大きいと声が上がっていた
・求人募集をかけても応募が集まらず、人手不足の状況に陥っていた
■導入後の効果
・元々使っていた清掃ロボットはメンテナンスに手間がかかったり、使い勝手に課題があったが、C30は機能性・メンテナンス性・デザイン性において優れている
・フロントスタッフは本来の重要業務である予約管理に専念できるようになり、客室清掃スタッフは休憩時間が確保できるようになり早く帰宅できるなど業務環境が改善
・スタッフ2名分の業務工数削減につながり、生産性が向上
豊かな自然に囲まれた神々の里、高千穂にある「国民宿舎 ホテル高千穂」は、高千穂神社や高千穂峡が徒歩圏内ということもあり、年間通して多くの国内・海外観光客が訪れるホテル。
光明石を使用した大浴場「天照(あまてらす)の湯」や、ノスタルジックな空間が楽しめる囲炉裏部屋では地元宮崎牛や高千穂牛が味わえるなど、日々の疲れを癒すサービスが充実している。
今回はホテル高千穂の総支配人である大西さまに、清掃ロボット導入の経緯や活用方法などについてお話を伺った。
最新型の清掃ロボットの実力を体験し、導入決定
C30の稼働動画はこちら
大西さま「ホテル業界では1〜2月、6月を閑散期とする中、ホテル高千穂では年間通して多くのお客さまをお迎えしており、スタッフは日々お客さまの快適なご滞在のため尽力しております。
ホテルの清掃は外注しておらず、フロント・客室清掃・夜警スタッフがそれぞれ時間やエリアごとに担当しています。
元々、他社の清掃ロボットを利用していましたが2年ほどで壊れてしまいました。しばらくはスタッフが清掃していましたが高齢化が進んでいることもあり『身体の負担が大きい』という声が挙がり、新しく清掃ロボットを探すなかでDFA Roboticsと出会いました。」
ホテル高千穂は、面積が広い共用部の廊下やロビーの清掃をロボットに置き換えることを検討。床はカーペットのため水拭きが不要であることから、吸塵タイプの清掃ロボット「KEENON C30」のデモを2024年夏頃に開始した。
大西さま「『KEENON C30』をデモした際、以前の清掃ロボットより遥かに性能が高く驚きました。以前使っていたものは壁などにぶつかってゴツゴツ音を立てながら掃除していましたが、C30はセンサーが優れているので障害物や人を正確に検知して停止・回避します。
C30は侵入禁止エリアも設定できるため、共用部の清掃のみに活用しています。以前はそのような機能がなかったので、客室まで侵入してしまい、入り口あたりでエラーを起こし止まっていることも度々ありました。どこで止まっているかわからないので探し回っていましたが、C30はアプリで位置情報がわかるところも便利です。
静音性・吸引力の面でもC30のほうが優れています。今までは糸くずなどのゴミが取れていなかったですが、C30はしっかり掃除できています。
また、親しみやすいデザインも魅力の一つです。お子さまはC30を見ると『動かして!』と声をかけてくれたり、お客さまの反応も上々です。」
機能性とデザイン性の両面を評価し、ホテル高千穂は「KEENON C30」の本導入を決めた。
清掃ロボットがもたらした働き方改革。合計2名分の工数削減に成功
ホテル高千穂では、C30の充電ステーション・待機位置を1階のロビーに設定。朝10時のチェックアウト後に、2階と3階の廊下を清掃し、1階は夜0時に清掃する運用だ。
大西さま「当初は、それぞれの階に充電ステーションを設置する必要があるのかと思っていましたが、2・3階に起動位置を設定することで解決しました。
C30は1フロア1.5時間ほどかけて清掃しています。充電は1日1回で済みますし、充電速度も早いです。以前使っていた清掃ロボットは着脱式バッテリーで、1フロアを掃除するとバッテリー切れになってしまうため、都度予備バッテリーを交換しており手間でした。
C30のダストパックは月1〜2回ほどの交換で済みますし、ロボットのセンサーを拭く程度なので日々のメンテナンスも楽です。
C30の導入により、フロントスタッフは本来の重要業務である予約管理に専念できるようになりました。お客さまからのご要望を見落とすことなく丁寧に確認できるため、対応スピードと正確性が向上しています。
客室清掃スタッフの業務環境も改善されています。面積が広い廊下の清掃がなくなったことで負担が削減され、休憩時間もしっかり確保できるようになりました。早く帰れるようになったスタッフもいます。客室清掃スタッフは最年長が74歳と高齢化が進んでおり、負担削減は大きな効果だと感じています。
C30の稼働によってスタッフ2名分の業務工数削減につながり、生産性が向上したと感じます。」
ロボットとの協業で人手不足でも顧客満足度を高める
C30の導入により、スタッフの労働環境の改善や、生産性向上の効果が生まれたホテル高千穂だが、導入にあたってハードルもいくつかあったと大西さまは話す。
大西さま「コスト面でのハードルは宮崎県の“令和6年度産業デジタル実装支援事業費補助金”を活用したことで解決しました。
また、導入当初は『操作が慣れず難しい』と言うスタッフもおりましたが、今ではすっかり操作にも慣れ、C30が代わりに清掃してくれるため助かっている様子です。C30の目がパチパチと動くので“ひとみちゃん”という愛称で呼んでいます。」
ホテル高千穂に限らず、特に地方の宿泊施設ではスタッフの高齢化や人手不足が深刻な課題であり、国は課題解決のために補助金・助成金を整備している。ロボット導入をコスト面で諦めるのではなく、こうした制度を積極的に活用することが課題解決への一歩となるだろう。
大西さま「当館も人手不足の状況で、なるべく人の手をかけずにお客さまの満足度を高めることが課題です。
私もそうでしたが、やっぱり人が作業した方が正確で早いのではないかとロボットに抵抗感をもつ方も多いと思います。しかし、実際にC30を使ってみて、労働環境の改善や、スタッフが本来の業務に専念できることでお客さま満足度につながることを踏まえると、ロボットに任せられる部分は任せてしまったほうが良いと考えるようになりました。
人手不足やスタッフの高齢化を課題と感じている施設さまは、ぜひ清掃ロボットを使ってみることをおすすめします。」
▼今回ご紹介したロボット
清掃ロボット「KEENON C30(キーノン シーサンジュウ)」
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DFAロボティクス 編集部
「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上を全国に導入してきました。サービスロボットの最新情報や活用事例などを発信しています!
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc
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