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洗い場までの往復 約100歩。
スタッフの身体的負荷を軽減しつつおもてなし品質も向上のキービジュアル

洗い場までの往復 約100歩。
スタッフの身体的負荷を軽減しつつおもてなし品質も向上

観光名所として、毎年8月には島民の約2倍以上の観光客が来訪する東京都・八丈島。少子高齢化により島全体の生産年齢人口が徐々に減少し、大幅な労働力不足が危惧されているこの島で、リードパークリゾート八丈島も例に漏れずスタッフの不足感に悩んでいた。そんな時、レストランの人手不足と業務効率の改善のために、下げ膳特化型配膳ロボット「Hola Bot(ホラボット)」の導入を決意。結果、下げ膳のためにスタッフが移動する距離を大幅に削減し、オペレーションの効率化やスタッフの身体的負荷削減を実現した。

【お話を伺った方】

リードホテル&リゾート株式会社
代表取締役
歌川様(以下、「歌川様」)

【導入店舗】
リードパークリゾート八丈島
レストラン『タルタルーガ』
https://www.lidohotels.jp/park/

「八丈ブルー」と呼ばれる太平洋や緑豊かな自然を見渡すことができる島有数のリゾートホテル。28万㎡という広大な敷地内にはジャージー牛牧場があり、そこで生産した新鮮な乳製品を使用し、食事を提供している。レストラン『タルタルーガ』はオーシャンビューで食事が楽しめ、八丈島産の食材をふんだんに使用した料理は観光客からも好評。

1往復で約100歩。スタッフの身体的負荷を軽減しながらお客様へのおもてなし品質を向上

八丈島は、美しい自然環境やダイビングスポットなどで人気の観光地。繁忙期である8月には約19,700人*が来島し、年間の観光客数は約12万人にも及ぶ。
一方で、来訪者を迎えたい島民の生産年齢人口は毎年減少し、観光業の従事者数は減少傾向にあり、リードパークリゾート八丈島のレストラン『タルタルーガ』でも、人手不足による店舗運営への不安が次第に大きくなっていたという。
*参照:2016年度調査「八丈町人口ビジョン 八丈町まち・ひと・しごと創生総合戦略」

(歌川様)「今年はコロナの規制も緩和され、コロナ前の8〜9割ほどまでお客様が戻られると考えております。ただ、長い間コロナ前より少ない人数で店舗運営をしてきたことでそのお客様をおもてなしするスタッフが足りていませんでした。昨年までは島外からのリゾートバイトと呼ばれる働き手の受け入れによってなんとか店舗運営ができていましたが、去年の秋頃から人手不足が続いています。忙しい時にはレストランでゆっくりとお食事を楽しみたいお客様の後ろを、スタッフが駆け足で慌ただしく移動することも。
スタッフがおもてなしに注力できる環境を作りたい、と考えていた時、本島で配膳ロボットを見かけ、試してみようと考えました。

2023年3月、歌川様から問い合わせを受けたDFA Roboticsは、下げ膳特化型配膳ロボット「Hola Bot(ホラボット)」のテスト導入・設置を進めた。


持ち場を離れる回数を減らし、自分の業務に集中できる環境へ​

リードパークリゾート八丈島のレストラン『タルタルーガ』は、お客様が海を眺めながら食事を楽しめるよう海に向かって横に長いつくりとなっている。この環境により、ホールスタッフは端の席から対の端にある洗い場まで、下げ膳・テーブルリセットのたびに何往復も行き来する必要があった。

(歌川様)「元々、タルタルーガでの下げ膳はスタッフの労働負荷の高い業務の一つでした。端の席から洗い場までは往復50〜60mほどあるため、お客様が不要になったお皿や帰られた後の食器は、大きめのワゴンに一旦載せいっぱいになったら洗い場まで持っていくというオペレーションで運営していました。しかし、下げ物を届けた後はまたワゴンを戻すために端まで戻らなければなりません。それを朝、昼、夜、歩数にして約100歩を毎日何回も往復していたんです。
DFA Roboticsには、この往復をロボットができないか、とリクエストをし、テスト導入を始めました。

テスト導入では、下げ膳メインでの活用を想定。
DFA Roboticsの営業が提案した下げ膳特化型配膳ロボット「Hola Bot(ホラボット)」は、3段の大容量トレイを備えている。さらに、前方・側面は全て覆われているため、食事を楽しむお客様に配慮しながらの下げ膳が可能。この配膳ロボットを活用することで、スタッフは持ち場を離れず接客に集中できるようになり、業務効率の向上が実現した。

(歌川様)「実際に活用するスタッフは、最初戸惑ってはいたもののすぐに使い慣れていました。さらに、お客様とのコミュニケーションのきっかけとしても活躍する姿も。元々スタッフはお客様との会話を楽しみながら、お客様にとって良い時間をつくりたいと思っています。身体的負荷を軽減しながらお客様との会話を楽しむ時間が生まれたことは、予想外の効果でした。

配膳ロボットがスタッフ間でも高く評価されたことで、リードホテル&リゾートはテスト導入からすぐに配膳ロボットの本導入を決定した。

配膳ロボット導入により「新しいことに挑戦する」社風へ変化

(歌川様)「DFA Roboticsの営業は丁寧に仕事をしてくれました。タルタルーガは朝昼と夜でレストラン内の動線が異なります。その動線の変化に、配膳ロボットが対応できるのかと不安ではありましたが、丁寧にヒアリングしてくれ、朝と夜で2種類のマップを配膳ロボット自体に覚えさせることに。結果、スタッフは配膳ロボットの動線など気にする必要がなくスムーズに店舗運営ができています

そして、配膳ロボットを導入したことで、リードホテル&リゾートは会社全体の価値観が変わってきているという。

(歌川様)「配膳ロボットを導入してから、“新しい技術を取り入れる”ことが当たり前の社風に変わりました。本島の働き方に遅れないよう、情報を収集し、良いものはどんどん取り入れアップデートしていこう、と変わったんです。配膳ロボットで言えば、名称をつけたり機体にデコレーションをすることで、お客様に喜んでいただけるのでは、と検討中。今のところは下げ膳ロボットのみ稼働していますが、これから配膳メインのロボットの導入も視野に入れています。
新しいものはどんどん取り入れて、より良い職場、観光地としてブラッシュアップしていきたいですね。

ABOUT THE AUTHOR /
DFAロボティクス 編集部


株式会社DFA Roboticsは、「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボットによる世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値向上を目指す企業で、情報を発信しています!
2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、約1年で3,250台以上を全国に導入主要取扱製品は、ネコ型配膳ロボット、配膳/下げ膳/搬送の自律走行ロボットになります。豊富な設置・導入の知見とアフターサポート力やデジタル化・DX化の推進が特徴です。また配送ロボット、自動搬送の活用を目指した実証実験、導入サポート、販売なども行っており、社会問題を解決すべく世界のロボティックスを活用し未踏領域への挑戦をします。
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc


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