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配膳ロボット導入のメリット8選|注意点や導入までの流れも徹底解説
最終更新日:2024年7月22日
飲食店で料理を客席まで運搬したり、食べ終わったお皿を自動で下げてくれる配膳ロボット。ガストやバーミヤン、ジョナサンなどを展開するすかいらーくグループが一斉導入したことから、近年注目を集めています。
サービス業界における人手不足や、業務効率改善を解決する手段として導入が進んでいますが、配膳ロボットの効果は一体どれほどのものなのでしょうか?
今回は、配膳ロボット導入のメリットを8つ、導入時の注意点を3つご紹介しますので、ぜひ導入検討の参考にしてみてください。
配膳ロボットのメリット8選
1.コスト削減
ロボットが料理の運搬や、バッシングを代替することで、お客さまが少ない時間帯はシフトを減らすなど人件費の調整が可能となり、適切な人数での店舗運営が実現します。
居酒屋「ごちそう家はなぱらさま」では、閉店間際の下げ膳をロボットに任せることで、短時間で締め作業ができるようになり、残業時間の削減に繋がりました。
配膳ロボット「KettyBot」を導入した「ラーメン 格別ヤ 和田山店さま」では、暇になる深夜帯の時間帯のアルバイトを3名から1名に減らして状態で運営できるように。深夜帯は時給が上がるため、結果としてコストが削減されました。
2.売上・利益率アップ
ロボットが配膳や下げ膳業務を担うことで、スタッフはお客さまへのお声がけやおすすめメニューの提案など、接客に時間を使うことができるようになります。その結果、追加注文が増えお客さま一人当たりの単価が上がることで売上アップに繋がります。
また、ロボットが一度に運べる量は人の約4倍のため、テーブルリセットにかかる時間が大幅に削減されます。お客さまをご案内するスピードが上がり、席回転率の向上にも貢献します。
ある飲食店でロボットありの場合と、なしの場合で比較したところ、ロボットがいることで空席率が約4%減少し、席稼働率がアップしたケースもあります。
3.おもてなし向上
配膳ロボット導入により、サービスが無機質になってしまうのではないか、接客品質が落ちてしまうのではないかというイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。
しかし実際にはその逆で、ロボットは配膳や下げ膳など人ではなくてもいい業務を行い、スタッフはお客さまと会話をしたり、水の補充や追加注文の確認など他の業務に時間を使えるようになり、接客サービスの向上に繋がります。
ネコ型配膳ロボット「BellaBot」を導入した「焼肉ぐりぐり家Premium ゆめタウン廿日市店さま」では、料理提供のスピード向上などの効果が生まれたことで、ロボット導入後のお客さまアンケートの結果が向上したそうです。
4.働きやすい職場環境作り
ロボットが配膳や下げ膳業務を代替することで、スタッフは重いものを運んだり、厨房と客席を何度も往復しなくて済むため身体的負荷が削減されます。
下げ膳ロボット「HolaBot」を導入した「東武ホテルレバント東京さま」では、下げ膳の9割をロボットに代替することができ、労働負荷を理由に退職するスタッフがいなくなったそうです。
重労働の削減によって無理なく長く働ける環境となり、離職率の改善にも効果が期待できます。
また、配膳ロボットはディスプレイに顔があって表情が変化したり、音声でコミュニケーションが取れる機種もあるので「職場にロボットがいるだけでテンションが上がる」「仕事中のリフレッシュになる」といった声も挙がっています。
5.採用コストの削減
重労働が少なく、軽作業の割合が増えることでシニアや女性の雇用が広がり、採用対象者の増加にも繋がります。また、働きやすい職場は応募増加も期待できることから、採用コストの削減に繋がります。
また、配膳ロボットが働いている店舗が珍しいという理由で他店との差別化にもなりえます。配膳ロボットとスタッフが一緒に写っている写真を求人ページに掲載したところ、応募数が増えた事例もあります。
6.働きがいの創出・新しい業務へのチャレンジ
料理や荷物などの物を運ぶ単純作業がなくなることで、スタッフは本来やりたかった業務に集中することができ、働きがいの創出にも繋がります。
「月日星さま」ではネコ型配膳ロボット「BellaBot」を導入し、各スタッフの健康面や意欲を加味して、業務の幅や選択肢を増やせるようになりました。体力面で必死に働いていたスタッフは適切な業務量となり、隙間時間が多く生み出せるスタッフには、これまでマネージャーが行っていた店内コントロールや会計作業など全体を見渡す力が必要な業務にも入ってもらうなど、各人の希望に合わせて新しい業務へチャレンジできる環境が構築できています。
7.集客効果
お子さま連れのファミリーや、女性、外国人のお客さまが多くいらっしゃる店舗では、親しみがもてる配膳ロボットがいることで来店に繋がったり、ロボットの写真がSNSにアップされることで宣伝効果も期待できます。実際に「ロボットで運んでほしい!」というお客さまもいらっしゃるほど。
「お好み焼きはここやねん 岩出店さま」ではネコ型ロボット「BellaBot」がお子さまに好評なことから、触れてもらう機会を設けるなどして、ロボットをきっかけにお客さまとのコミュニケーションが生まれているそうです。「またお店に来たい」というお声もあり、再来店の効果が期待できます。
8.安定した労働力の確保
ロボットは急な欠勤や、疲労によるパフォーマンス低下の心配がありません。
お店によっては、ロボット+店長のワンオペで営業できるケースも。休まない・疲れない・文句を言わないロボットが1台いることで安心感が生まれます。
配膳ロボット導入の注意点3選
1.段差、傾斜、通路幅の制限がある
0.5cm以下の段差、傾斜角度5度以内であればロボットが走行可能です。実際には、段差があってもスロープを設置したり、その場所は走行しないルート設定をするなどの対応で運用できている店舗もあるため、まずは販売代理店に相談してみることをおすすめします。
通路幅に関しては、小型タイプであれば55cm、ネコ型タイプであれば70cmほどのスペースがあれば走行可能です。
DFA Roboticsでは導入前の無料トライアルを行っています。
2.コストがかかる
ロボットは機体や契約形態によって金額は変わりますが、買い切りの場合は1台あたり約160万円〜300万円ほどの価格が相場になります。リースやレンタルの場合は、月に約5〜8万円ほどでアルバイトを1人雇う感覚で利用できます。
ただ、ロボット導入には補助金や助成金が利用できます。補助金によっては半額で導入できる場合もあるので、予算が限られている場合は補助金等を活用してお得に導入するのも一つの手でしょう。
3.オペレーションの変更
ロボットに運ばせるシーンや料理などルールを決めたり、ロボットの使い方などを現場スタッフにも理解してもらう必要があります。
ロボットの操作に関しては、スマートフォンを操作するような感覚で非常に簡単なため、これまで導入してきた店舗も問題なく操作できており、大きな心配は要りません。
オペレーションやロボットの運用ルール決めに関しては、ロボットの知見や店舗での活用ノウハウが肝となります。ロボットの販売を行うDFA Roboticsでは、これまでに3,500台以上のロボットを導入してきた実績から、店舗に最適なオペレーションを提案することが可能です。
また、導入当初は新しいオペレーションに慣れる必要はあるものの、最終的には業務効率改善に繋がるため、スタッフの満足度向上に繋がります。
配膳ロボット導入までの流れ
配膳ロボットを導入するまでの流れは下記になります。
- 導入の目的や予算の整理
- ロボット販売会社へ問い合わせ
- 使用環境の現地調査
- 最適な機体の選定
- 無料トライアル
- 導入効果の確認
- 本導入
最初にロボット導入によって解決したい課題や得たい効果を整理します。DFA Roboticsでは、効果検証として重要とされる費用対効果/コストの最適化を分類して、ロボットの稼働で検証していくべき項目の整理からサポート可能です。
また、ロボットは約20種類ものラインナップがあり、店舗の環境や目的に合わせて最適な機体のご提案が可能です。
トライアル時から、席回転数の向上に至っているかなどデータを用いた分析や、スタッフアンケートによる調査など導入効果を検証します。
まとめ
配膳ロボットの導入メリットは下記8つが挙げられます。
・コスト削減
・売上、利益率アップ
・おもてなし向上
・働きやすい職場環境づくり
・採用コストの削減
・働きがいの創出、新しい業務への挑戦
・集客効果
・安定した労働力の確保
導入時の注意点としては、導入環境に制限があること、コストがかかること、オペレーション変更が発生する3点が挙げられますが、それぞれ対応策があるためまずは販売店に相談してみましょう。
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