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宿泊業界の2024年総括と2025年展望
「人材の確保」がより深刻に。人手不足対策としてロボットの導入率も調査
〜配膳・清掃ロボットの導入率は宿泊業界ならではの結果に〜
ロボティクスソリューションカンパニーである株式会社DFA Robotics(本社:東京都港区、代表取締役社長:松林 大悟)は、旅館・ホテルの管理職(支配人・マネージャー・部長職)108名を対象にアンケート調査を実施しました。
調査結果と共に旅館・ホテル運営の実態および配膳・清掃ロボット導入についてまとめた「宿泊業界の2024年総括と2025年展望に関する調査レポート」を発表したことをお知らせいたします。
<レポート項目>
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1:総括
2:調査アンケート|2024年の振り返り
3:調査アンケート|2025年の展望
4:調査アンケート|配膳ロボットの導入実態
5:調査アンケート|清掃ロボットの導入実態
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宿泊業界の2024年総括と2025年展望に関する調査レポート
Topic 01
より深刻になったと感じる宿泊業界の課題は、「人材の確保」(72.2%)、「光熱費の上昇」(59.3%)
Topic 02
配膳ロボットの導入率は6.5%、清掃ロボットは14.8%と清掃ロボットが上回る結果に
Topic 03
配膳・清掃ロボットを導入した施設が導入してよかった理由1位は、「人手不足の解消につながった」
■1:総括
今回のアンケート調査により、旅館・ホテルの管理職(支配人・マネージャー・部長職)108名に、事業面で好転したと感じることについて聞いたところ、「宿泊単価の上昇」が68.5%、「外国人旅行客の増加」が63.0%となりました。一方、課題としては「人材の確保」が72.2%と最も高く、業界にとって深刻な問題が続いていることが浮き彫りとなりました。
続いて、2025年の見通しに対しては、約半数(45.3%)が「明るい」と回答し、注力したい施策としては「従業員の負担軽減のための労働時間の見直し」が45.4%、「サービス品質の向上」が42.6%という結果でした。
人材不足の解消対策の一つとして、配膳・清掃ロボットの導入が挙げられます。そこで配膳・清掃ロボットの導入率についても調査したところ、配膳ロボットの導入率は6.5%、清掃ロボットは14.8%と、清掃ロボットの導入が上回る結果になりました。
この背景には、宿泊施設特有の「おもてなし」に対する考え方が反映されているものと考えられます。多くの宿泊施設では、料理の提供は重要なおもてなしの機会として捉えており、お客さまとの直接的なコミュニケーションの場である配膳は、あくまでもスタッフが行いたいという意向が強いようです。そのため、ロボットの活用は、厨房からレストランまでの料理の運搬という、いわゆる「ランナー業務」に限定されているケースが多く見られます。
一方、清掃ロボットについては、お客さまとの接点が少ない業務であることから、人による作業でなくてもおもてなしの質に直接的な影響を与えないという判断のもと、導入に対してより前向きな姿勢が見られます。実際、深夜や早朝の時間帯における清掃など、ロボットならではの活用方法も確立されつつあり、宿泊業界が課題と捉えている“人材の確保”や、今後注力していきたい“従業員の負担軽減のための労働時間の見直し”にもプラスの効果をもたらします。
接客を重視する宿泊業界において、人的サービスの質の維持・向上との両立が求められます。今後は、人とロボットの適切な役割分担を見極めながら、サービスの質と運営効率の最適なバランスを追求していくことが、業界全体の課題となっていくでしょう。
■2:調査アンケート①2024年の振り返り
「あなたの施設において、2024年を振り返り2023年と比較して、事業面で好転したと感じることは何か?」という質問に対し、「宿泊単価の上昇」が68.5%、「外国人旅行客の増加」が63.0%、「客室稼働率の向上」が51.9%という回答となりました。
インバウンド需要の本格的な回復により、高付加価値サービスの提供や価格設定の適正化が進んでいることが見受けられます。
また「宿泊業界において、2024年を振り返り2023年と比較して、より深刻になったと感じる課題は何か?」と質問したところ、「人材の確保」が72.2%、「光熱費の上昇」が59.3%、「食材費の高騰」が56.5%という回答となりました。
高齢化や若年層の業界離れに加え、インバウンド需要の回復に伴う多言語対応スタッフの必要性増大なども、人材確保の難しさに拍車をかけていると考えられます。宿泊単価の上昇により収益面での改善は見られるものの、食材や光熱費のコスト増の影響が相殺している状況も推察されます。
■3:調査アンケート②2025年の展望
「2025年の宿泊業界の見通しについて、どのように考えているか?」という質問に対し、「とても明るい見通しである」が6.4%、「やや明るい見通しである」が38.9%で、明るい見通しであるという回答が約半数(45.3%)を占めています。
他にも「宿泊施設の運営において、2025年に特に注力したい取り組みは何か?」という問いに対して「従業員の負担軽減のための労働時間見直し」が45.4%、「サービス品質の向上によるお客様満足度の向上」が42.6%、「原材料費などの徹底管理によるコスト削減」が39.8%という回答となりました。
■4:調査アンケート③配膳ロボットの導入実態
アンケートから、宿泊業界において最も課題であるのが“人材の確保”でした。そこで、人手不足対策の一つであるロボットの導入についても調査を行っています。
「あなたのお勤め先では、配膳ロボットを導入していますか?」という質問に対し、「導入している」が6.5%、「導入していない」が65.7%という回答となりました。
また、お勤め先に配膳ロボットを「導入している」と回答した方に、「配膳ロボットを導入して良かったと思うか?」と質問したところ、「とても良かった」が28.6%、「やや良かった」が71.4%で、全施設が導入して良かったと回答しました。
続いて、お勤め先に配膳ロボットが導入されて良かったと思うか、という問いに対して「とても良かった」「やや良かった」と回答した方に、その理由を質問した結果、「人手不足の解消につながった」が71.4%、「従業員の接客時間が増えた」が42.9%、「従業員の身体的負担が軽減された」が28.6%という回答となりました。
これらの回答から、配膳ロボットの導入が、宿泊業界が最も課題と捉えている“人手不足の解消”や、今後強化していきたい“サービス品質の向上によるお客さまへのおもてなし”につながることが明らかとなりました。
■5:調査アンケート④清掃ロボットの導入実態
「あなたのお勤め先では、清掃ロボットを導入していますか?」という質問に対し、「導入している」が14.8%、「導入していない」が59.3%という回答となりました。
配膳・清掃ロボットともに、今回の調査では導入検討中との回答も一定数見られ、人材確保の困難さが継続する中で、今後の導入拡大が期待されます。
また、お勤め先に清掃ロボットを「導入している」と回答した方に、「清掃ロボットを導入して良かったと思うか?」と質問したところ、「とても良かった」が25.1%、「やや良かった」が50.0%で、7割以上(75.1%)が導入して良かったと回答しました。
さらに、お勤め先に清掃ロボットが導入されて良かったと思うか、という問いに対して「とても良かった」「やや良かった」と回答した方に、その理由を質問した結果、「人手不足の解消につながった」が41.7%、「清掃業務の効率が上がった」が33.3%、「従業員の身体的負担が軽減された」が25.0%という回答となりました。
これらの回答から、清掃ロボットの導入も同様に、人手不足の解消、業務効率の向上に貢献していることが明らかとなりました。
■調査概要
- 調査名称:宿泊業界の2024年総括と2025年展望に関する調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2024年11月5日〜同年11月6日
- 有効回答:旅館・ホテルの管理職(支配人・マネージャー・部長職)108名
※ 合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社DFA Robotics」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://dfarobotics.com/
DFA Roboticsが取り扱うサービスロボットについて
当社では、宿泊施設の人材不足解消と業務効率化を支援するため、用途に応じた複数のサービスロボットを取り扱っております。
配膳ロボットは、厨房からレストランまでのランナー業務で活用され、従業員の移動を減らし、負担軽減に寄与しています。清掃ロボットは、1台で水拭きも吸引もできるタイプなど、サイズや機能も様々です。ロビーや廊下、プールの清掃などにご活用いただいております。
さらに、エレベーターと連携してフロアを跨いだ搬送が可能なロボットは、アメニティやルームサービスの運搬に活用されています。
導入に際しては、施設の間取りや運用方法に応じた最適な機種の選定から、スタッフへの運用研修まで、きめ細やかなサポート体制を整えております。実機によるデモンストレーションも対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
▼実際に導入した宿泊施設の事例は、以下をご覧ください。
https://dfarobotics.com/topics/tags/5ghvvcmzq/
■DFA Roboticsとは
「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。当社は、人口減少・高齢化が進む社会の中でロボットが「人の仕事を奪う」のではなく、「人の可能性を伸ばす」存在と位置づけ、社会課題に対する「ロボティクスソリューション」を提供しております。
2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上の配膳ロボットを全国の飲食店等に導入してきました。当社のロボットサポート拠点は全国140箇所以上にあり、地域に根付いた導入提案やアフターサポートの体制構築を迅速に行っております。2023年4月には、国内で初めてPudu Robotics社製の1台4役の清掃ロボット「PUDU CC1」をホテルへ導入いたしました。豊富な知見とロボット導入店舗へのサポート力により、多くの企業様から導入のご依頼をいただいております。
◆当社概要◆
名称 :株式会社DFA Robotics https://dfarobotics.com/
設立 :2017年9月
代表者 :代表取締役社長 松林 大悟
所在地:東京都港区虎ノ門3-17-1 TOKYU REIT 虎ノ門ビル6階
資本金 :5,683万5,500円
事業内容:配膳・運搬・清掃などを担うサービスロボットの輸入、販売、導入支援、アフターフォロー等
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