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身体的負荷を改善し、時間を創出。
お客様へのおもてなしに注力できる環境づくりに寄与
宗像王丸・天然温泉 やまつばさ施設内のレストラン みあれは、本来4、5名のスタッフを配置して営業を行っていたが、人手不足の影響で直近は3、4名程度で営業していた。当然、一人当たりの業務量は多くなり、残業が解消できず慢性的に発生してしまう状態だった。そのような労働環境を改善し、スタッフの身体的負荷を軽減する施策を考えている時、DFA Roboticsが協業している東芝テック株式会社の展示会で配膳ロボットを見つけ、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」のテスト導入を開始。DFAは、設置・導入を担当した。
本導入後、物理的にスタッフが運べない複数のお皿を運搬できるため、2.5名でもゆとりのある店舗運営を実現。スタッフはサービス中心に働くことができるようになり、ロボットとの分業が実現した。
【お話を伺った方】
宗像王丸・天然温泉 やまつばさ
レストラン マネージャー
中田様(以下、「中田様」)
【導入店舗】
宗像王丸・天然温泉 やまつばさ
レストラン みあれ
https://www.yamatsubasa.jp/
宗像王丸・天然温泉 やまつばさは全館掛け流しの福岡エリア最大級 日帰り温泉施設。モダンでスタイリッシュな宿泊部屋も完備している。施設内のレストラン みあれは、夏は鱧や鰻、秋は松茸など自然豊かな地元の食材を、美味しく召し上がっていただけるようこだわりを持って調理し提供。店内の個室スペース「旬彩割烹 白珪」では、季節ごとに旬の食材をふんだんに取り入れた割烹料理が用意されている。
スタッフ一人当たりの身体的負荷を軽減するため配膳ロボットを導入
宗像王丸・天然温泉 やまつばさの施設内のレストラン みあれは、お客様にゆったりとした時間を提供したいと考えている食事処。お客様が入浴前後、ほっと一息つけるような温かい接客と美味しいお料理が特徴の店舗だ。そのような非日常の環境を提供し続ける中で、接客業の例に漏れず人手不足は進んでいく一方だった。スタッフ一人一人の業務負荷は増え、身体的疲労から体調を崩す方もいたという。
中田様「宗像王丸・天然温泉 やまつばさは、宿泊施設を併設する温浴施設です。レストラン みあれは落ち着きのある空間にこだわっており、日々の喧噪から離れて、ゆったりとお食事を楽しんでいただきたいと思い、接客にもこだわっています。そのような取り組みの中で、お食事用のお皿は高級感のあるものを準備していますが、高品質な食器はどれも重く、スタッフが手で何度も運ぶうちに、腱鞘炎になってしまったりと、身体的な負担が大きくなっていました。
接客業ということもあり、人手不足も相まって、本来4、5名のスタッフで店舗運営を行いたいところ、3、4名程度で営業していたので、より一人一人への負荷が重かったと思います。この状況を打開するにはどうしたらいいものかと、配膳ロボット導入前は悩んでいました。」
中田様「配膳ロボットを導入したきっかけは、東芝テックさんの展示会で見かけたことです。他の店舗でも見かけたことはありましたが、当社のレストランで稼働させたら、スタッフの働き方や身体的負荷はどのくらい軽減されるのか試してみたく、まずはテスト導入から始めることにしました。」
2022年11月、宗像王丸・天然温泉 やまつばさは施設内レストラン みあれにネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」のテスト導入を開始した。
DFA Roboticsはただ設置するのではなく、“最大限活用できるように導入”
テスト導入中から、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」による運搬でスタッフの身体的負荷が圧倒的に少なくなったという。
しかしテスト導入当初は、スタッフ間で “自分で運んだ方が早い”、“そこまで活用できないのではないか”といった声も上がった。
そこで、DFA Roboticsの営業担当は、
・基本的な使い方
・どのテーブルの間を通ればスタッフの邪魔にならないか
・テーブルのどの位置に到着すると活用しやすいか
など細かくヒアリングし、丁寧な対応で現場スタッフの懸念を解消した。
中田様「テスト導入前、DFA Roboticsの営業担当とは活用方法について相談しました。これまでのスタッフの働き方や、理想の接客、また、どのように配膳ロボットを活用し続けるかなど、詳しくヒアリングされた結果、お客様とコミュニケーションが取りやすい配膳時の活用ではなく、お客様が帰られた後のテーブルリセットや下げ膳のサポートとしての活用を試すことに決めました。
結果、重いお皿を持ち運ぶ時間が圧倒的に削減され、スタッフの身体的負荷が軽くなった、と判断し、2022年12月に本導入を決めました。」
時間・身体的な余裕が生まれ、おもてなしに注力できる環境を実現
本導入から半年経過した現在、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」は下げ膳サポートとして活用され、お客様にも愛される存在となっている。
中田様「配膳ロボットを活用しはじめて、身体的な負荷が圧倒的に減りました。配膳ロボットは物理的に人よりも多くお皿や料理を運べます。1度に4つのトレイがあり、洗い場まで持って行ってくれるだけで、これまでスタッフが何往復も行き来していた分の時間や身体的負荷が削減されました。腱鞘炎にならなくなるなど、スタッフが健康的に働けるようになりました。
そして、これまでスタッフがそのような業務に使っていた時間を、接客やおもてなし、テーブルリセットの時間に当てることができています。
人が採用できないという側面もありますが、現在は2.5名程度のスタッフでレストランの運営が可能になりました。
さらに、小さなお子様も配膳ロボットに興味を持って近寄るなど、とても好評で愛されている様子をよく見ます。
今後は、さらにお客様にわかりやすく活用できるように、配膳ロボットから“使い終わったお皿を乗せてください”など下げ膳用の声が出るといいなと思います。そのような使い方のブラッシュアップも、DFA Roboticsの担当の方とどんどん進めていきたいです。」