350年続く歴史ある軽井沢のカフェが配膳ロボットを導入し深刻な人手不足を解消!
| 企業名 | 株式会社しげの屋 |
| URL | https://www.instagram.com/sigenoyakaruizawa/?hl=ja |
| 住所 | 〒389-0101 長野県北佐久郡軽井沢町大字峠町2 |
| 業界 | 茶屋 |
| 席数 | 26席 |
| 活用シーン | 料理の配膳・下げ膳 |
| 課題 | ・立地や人気店特有の慢性的な人手不足 ・ピーク時における料理提供の遅れ |
| 導入後の効果 | ・店舗イメージとかけ合わせたブランディングの実現 ・スタッフの負担削減、業務効率化 |
長野県と群馬県の県境、軽井沢の山上に店を構える「しげの屋」さまは、創業350年以上の豊かな歴史を誇る老舗飲食店である。県境に位置する珍しい立地と伝統の味である力餅を求め、連日多くのお客さまが足を運んでいる。
今回は、しげの屋の店長 水澤さまに、ネコ型配膳ロボット導入を決定した背景や具体的な活用方法、導入効果について詳しくお話を伺った。
山頂特有の厳しい採用難をロボット活用で踏破

水澤さま「当店は碓氷峠の山頂付近という特殊な立地にあるため、学生層の通勤が難しく、主婦層からも山道の運転を敬遠されがちで、これまでスタッフの採用に苦戦してきました。
繁忙期には最大3時間待ちの行列が発生するほど大変多くのお客さまにご来店いただいておりますが、わずか2〜3名のホールスタッフで店舗を回さざるを得ず、ピーク時にはどうしても料理の提供が遅れてしまうという課題を抱えていました。」
山頂という立地条件からスタッフの確保が難しく、慢性的な人手不足とピーク時のオペレーションに頭を悩ませていた。大型連休の到来を控え、こうした店舗運営の課題を解決手段を模索していた際、配膳ロボットに辿り着いたという。
水澤さま「ファミリーレストランなどでネコ型配膳ロボットを目にしたことはありましたが、トレイの積載スペースや性能の問題から、一度に1人分の料理しか運べないのではと誤解していました。しかし、実際の店舗環境で試験運用してみると、1台で複数テーブル分の料理を同時配送してくれたので、本当に感動しました。
また導入当初は、店内の段差を上りきれずロボットが走行停止してしまうのではと懸念を抱いていました。しかし小さい段差程度であれば走行できるので、問題なく運用できています。」
店内の段差や傾斜も、走行速度の調整によってクリアされ、現在では距離のある屋外テラス席への複数配膳までも実現できている。
配膳効率化と負担軽減に加え、オリジナル装飾でブランディングも強化

現在しげの屋では、名物の力餅や蕎麦類、各種ドリンク類を含めたほぼ全メニューの配膳業務に「BellaBot」をフル活用している。
水澤さま「移動距離の長い屋外のテラス席など遠い席も含め、走行可能なエリアはすべてロボットに担当させており、複数テーブルへ同時に配膳も任せています。
導入前はスタッフが料理を両手に持っても最低2往復はしなければならなかったところを、『BellaBot』なら、たった1回でまとめて運んで帰ってきてくれます。今では、キッチンで配膳から戻ってくるロボットの到着を待つほどに、なくてはならない頼もしい存在です。
配膳業務を任せたことで、スタッフが仕事中に歩く距離も少なくなり、負担の削減に繋がっています。浮いた時間や体力で、カトラリーの補充や商品説明、丁寧なお客さま対応といった、人にしかできないきめ細やかなおもてなし業務に時間を十分に充てられるようになりました。」
さらに、「BellaBot」の導入は単なる業務効率化にとどまらず、店舗全体の集客・ブランディングや顧客体験の向上にも役立っているという。
水澤さま「当店の向かいには、八咫烏(ヤタガラス)をシンボルとする熊野皇大神社があります。この由緒ある伝統にならい、店舗のいたるところに古典文化や八咫烏をあしらった装飾を施しています。『BellaBot』の頭にも八咫烏のぬいぐるみをつけたり、走行BGMを雅楽にするなど、店舗のブランディングを担ってくれています。
お客さまからも『かわいいロボットが料理を届けに来てくれたよ』や『耳を触るとリアクションしてくれる』といった会話のきっかけになるなど、接客面でもプラスの効果が生まれています。」
現場のノウハウを活かして、店舗オペレーションのさらなる効率化へ

水澤さま「ロボットのさらなる活用として、食べ終わった食器の回収にも応用していきたいと考えています。一部のスタッフは、すでに通りがかりにロボットを一時停止させ、回収した食器を乗せるなど、柔軟な使いこなし方を実践しています。こうした現場の工夫や成功事例をスタッフ間で共有し、店舗全体のオペレーションを最大限効率化できるよう推進していきたいです。
将来的にはテーブル上の食器を自動で回収してくれるような機能が実装されると嬉しいですね。今後登場するであろうヒューマノイド型ロボットには、そうした能力がついてくれることを期待しています。」
DFA Roboticsでは、今後もしげの屋における安定した運用に向けて伴走支援を行っていく。


