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【介護施設導入事例】社会福祉法人德榮会 アリビオさくらさま|清掃ロボット「PUDU CC1」
社会福祉法人德榮会
有料老人ホーム アリビオさくらさま
宮崎県宮崎市清武町加納甲1318-1
https://tokueikai.lar.jp/
・導入ロボット:1台4役の清掃ロボット「PUDU CC1(プードゥー シーシーワン)」1台
・カテゴリ:有料老人ホーム
・居室数:51室、ショートステイ12室
・運営施設:3施設(アリビオさくら、はまゆうの里、花みずき)
・活用シーン:施設共有部分の廊下、食堂、デイサービススペースの清掃(吸引)
■課題
・清掃業務よりも、介護業務に時間を使いたい
・スタッフの業務負荷の軽減
■導入後の効果
・清掃業務の時間削減により、介護スタッフが本来のケア業務に集中できる環境を実現
・床清掃をロボットに代替し余剰時間ができた清掃スタッフがシーツ交換業務まで習得し、業務の幅が拡大
・スタッフの働きやすさのためにDX導入を推し進めることで、定着率向上にも貢献
・施設見学時の差別化ポイントとなり、営業面でも効果を発揮
「アリビオさくら」は、社会福祉法人徳榮会さまが運営する介護付有料老人ホーム。介護職員による生活支援や理学療法士による専門的なリハビリに加え、個々の病状や嚥下状態に合わせた食事提供など、きめ細かなサポートを行っている。
今回は有料老人ホーム「アリビオさくら」の管理部 武田さまに、清掃ロボット導入の経緯や約2年間の活用実績、そして導入効果についてお伺いした。
性能と安全性の両面が評価され、運営する3施設に導入拡大
武田さま「ロボット導入前は、モップやほうきを使ってすべて手作業で清掃を行っていました。しかし、それには大変な時間と労力がかかります。清掃に時間を取られるよりも、本来の介護ケアにもっと専念したいという現場からの声も上がり、清掃業務の負担を減らし利用者様と向き合う時間を作りたいという思いがありました。
DAF Roboticsが取り扱う製品を見てから、清掃ロボットに対するイメージが変わりました。『PUDU CC1』は壁際ギリギリまで寄って清掃できます。他社製品のトライアルもしていたので、1週間ほどどれだけ掃除できたかを検証したのですが、ゴミを集める量も『PUDU CC1』の方が多かったです。
導入前は、認知症の方もいる環境ですので安全性が懸念点でした。もし、ロボットが原因で利用者さまが転倒してしまったり、事故が起きてしまったらどうしようという不安がありました。しかし、導入後そういった事故は一度もなく、きちんと人や障害物を検知して動いてくれているので、とても安心しています。
清掃ロボットの効果を感じられたので、弊社が運営する他2施設にも『PUDU CC1』を導入しました。」
清掃の負担軽減によってスタッフの定着率が向上するほか、施設のマスコット的存在に
アリビオさくらでは、3階建ての施設で「PUDU CC1」を効率的に活用しており、1日あたり平均660㎡の面積を約2時間かけて清掃している。
武田さま「朝9時過ぎに『PUDU CC1』の稼働を開始し、3階から1階まで順に清掃スタッフと共に掃除してもらっています。清掃エリアは主に共有スペースと営業後のデイサービスです。スケジュール機能の活用によって、平日・土日と担当者が変わってもスムーズに自動運用できています。」
「PUDU CC1」は操作も簡単で、複数のスタッフの方が日常的に使いこなせている状況とのことだ。
武田さま「導入後はロボットが床の掃除をしている間に、スタッフは居室の掃除など人でしかできない清掃に時間をかけられています。また、余剰時間ができたことで清掃以外にシーツ交換も覚えてもらい、業務の幅が広がりました。
導入後の最も大きな効果は、スタッフの負担が軽減したことです。こういったツールを導入することで、『自分たちが働きやすい職場づくりに力を入れてくれている』という実感が生まれ、信頼関係となり、結果として職員の定着につながっているのだと思います。」
武田さま「『PUDU CC1』は“私はアリビオさくらちゃんです”と発話しながら走行しているのですが、そのキャラクター性が好評で、利用者さまから『かわいい』と撫でられるなど予想以上の反響がありました。スタッフも愛称で呼び、施設内のイベントに参加させたり、広報誌に掲載するなど、清掃業務を超えて施設のマスコットとして親しまれています。」
人手不足の時代に選ばれる施設になるための、ロボット活用
武田さま「こうした新しいものを導入する際には『うまくいかなかったら?』『逆に手間が発生するのでは?』など、現場から拒否反応が出てしまうこともありますが、根気よくスタッフと向き合い、現場負担がどれくらい減るのかというメリットを丁寧に伝え続けることが大切だと思います。こうした対話を重ね、導入から2年が経った今では、ロボットは私たちの施設にとって『なくてはならない存在』になりました。」
また、ロボット導入は、施設の差別化にも貢献している。
武田さま「見学に来られた方からも『すごい、ロボットがいるんですね!』と驚きの声をいただくことが多いです。宮崎県ではまだ導入している施設が少ないと思いますので、先進的な取り組みをしている施設として印象に残りやすく、営業面でも強力なアピール材料になっています。」
インタビューの最後に、今後の展望についても伺った。
武田さま「介護業界も慢性的に人手不足で、この先も人件費は上がっていくことが予想されます。人100%で仕事を回していくことから脱却し、ロボットを新しいパートナーとして捉えて、私たちがより良い仕事に時間を使えるよう、人とロボットの共存が大切だと考えています。
人手不足で介護業界は求人が多く、スタッフが職場を選べる状況です。そのため、今働いているスタッフを大切にする姿勢を示すことが、定着率向上の鍵となっていると考えています。ぜひ他の施設さんも導入を検討してみてはいかがでしょうか。
DFA Roboticsはサポート体制が強い印象です。今後もお世話になっていきたいと思っています。」
約2年間の活用を通じて、「PUDU CC1」は単なる清掃機器ではなく、スタッフの負担軽減、業務拡大の支援、施設の魅力向上など、多面的な価値を生み出す存在となった。
DFA Roboticsでは、今後もアリビオさくらさまの安定した活用に向けて伴走支援を行っていく。
▼今回ご紹介したロボット
清掃ロボット「PUDU CC1(プードゥ シーシーワン)」
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DFAロボティクス 編集部
「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上を全国に導入してきました。サービスロボットの最新情報や活用事例などを発信しています!
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc
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