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【ロボインサイト Vol.2 後編】投資領域はこの15年で変化。サムライインキュベートが注目する分野とDFAの強みとは

■「ロボインサイト」番組について
DFA Roboticsが運営する 特別対談シリーズ『ロボインサイト』は、ロボット、AI、最新技術など、DFA Roboticsを取り巻くさまざまな業界における企業の代表をゲストとして迎え、当社代表の波多野がインタビューし、事業内容や創業背景を交えながら、ロボットにまつわる業界の裏側、得意領域の潮流や展望などを元に“私たちのすぐそばにある未来を視る”番組です。インタビュー記事は、DFA Roboticsホームページ及び代表・波多野のnote(https://note.com/masaonly1/)にて掲載いたします。

今回は、DFA Robotics創業以前から波多野と交流のある、創業期のスタートアップから出資・成長支援を行う株式会社サムライインキュベートの代表取締役 榊原氏との対談の様子(前・後編)をお届けします。

–––これまでの両者の関係や、市場規模が拡大している業界についての詳細は前編でチェック!

(左)株式会社サムライインキュベート 代表取締役 榊原健太郎氏
(右)株式会社DFA Robotics 代表取締役社長 波多野昌昭

15年前から起業家の層が変化。未来の投資領域は

DFA 波多野:ではここからは、未来について話していきましょう。榊原さんは5年先の未来、どのような領域がのびるとイメージしていますか?

サムライ 榊原: 私たちは幅広い領域に投資していますが、今特に注目している分野を挙げるとしたら3つほど。ひとつは物流、建設、製造の部分。2次産業のプロセス効率化や環境負荷への対応を担える日本のスタートアップはまだまだ非常に少ないのが現状です。
2つ目が高齢化や生活様式変化に対するQOL向上と健康寿命の延伸を支援するスタートアップです。例えば、高齢化が進めばひとりあたりの医療費が高くなるので、それを改善できるサービスを提供するスタートアップも見ていますね。
3つ目がコロナの影響による新たな働き方などによる余暇時間の増大に伴う配分先の拡大の影響もあり、日本が海外から憧れられている部分でもあるエンタメや教育分野のスタートアップにも注力しております。

DFA 波多野:直近で、この企業のエンタメサービスが良い!というところはありますか?

サムライ 榊原:最近投資したところですと、月額5万5千円で、別荘が持てる、別荘のサブスクサービス「SANU」です。特に都会で働いている方にとっては、今まで手の出せなかった質の高い別荘を、安く、簡単に所持できるイメージで好評です。別荘で自然と共にすることで、五感を鍛えるという部分をとっても、私はこのSANUさんを、心に安らぎを与えるエンタメの領域だと思っています。

DFA 波多野:それで言えば、配膳ロボットもエンタメになり得ますね。
私はこれまで、顔や手相をカメラでスキャンすると勝手に占ってくれる、といった占いのアプリを作ろうとも考えていました。それを配膳ロボットとともに浸透させるのも良いかなと考えています。

サムライ 榊原:いいですね。占いがあることによってファミレスの滞在時間が伸びるのではないでしょうか。もう一品、ファミレスで頼む確率が上がりますよね。

今はまだロボットが当たり前じゃない世界です。まだまだロボット単体をエンタメと感じられる方は多いですが、慣れていけば徐々に普通になってくると思うので、今のうちに試したいですね。

時代を先行するロボティクス企業への投資。今後需要の高まるソリューションとは


DFA 波多野:榊原さんの目の付け所や社会全体の動きを見た投資はさすがですね。DFA Roboticsのような移動や物流周りの企業なら、どの企業へ投資するのがおすすめですか?

サムライ 榊原:そうですね、皆さんも知っている有名なファナック社の話になってしまいますが、今でも日本の最強の産業ロボットメーカーであり、先駆者ともいえます。
ファナック社の売上は8,000億円超、営業利益は約20%で1,500億円超です。市場価値は現在4兆円ほど。これを超えるようなスタートアップ企業はあまり聞いたことがありませんので、これからに期待し、DFA Robotics同様に共に創り上げたいです。

市場での評価を見ていくと、やはりDFA Roboticsの取り扱っている、ネコ型配膳ロボットへは投資対象として非常に良いのではないでしょうか。エンターテイメント性が高く、簡単で明確で、効率的に使える。このようなロボットは他にはあまりありません。客観的に、DFA Roboticsはまだスタートアップの段階ではありますが、成功しそうな会社だと思います。

DFA 波多野:ペットのようなtoC向けロボットに負けず、BtoBtoCとして活用されている「Bella Bot(ベラボット)」がエンタメになるというのは不思議ですよね。最初はネコのロボットを取り扱っても大丈夫?とも思いましたが、子どもの反応は明らかに違いました。

サムライ 榊原:個人的には、ロボットに色々なことをさせても、上手くいかないと思っているんです。いわゆる一般消費者向けのロボットというのもまだ稀有な存在ですし、エンタメだけじゃなくて、導入店舗のコスト削減にも繋がっているサービスは、他にはないと思います。
こんなに一気にスケールするロボティックス会社は見たことがないですよ!

DFA 波多野:そうですね、私たち商社でも苦労しているので、メーカーさんたちはより苦労してます。どこで差別化できるかが課題だと感じています。

サムライ 榊原:今後の事業展開について推奨するとしたら、世界中のロボティクスのスタートアップをDFA Roboticsがまとめて、この課題にはこのロボット、このセクターにはこのロボットがおすすめ、といったように、コンサルを行うのも良いなと思います。スタートアップ同士の共同開発なんかも、コスト的にも良いのではないでしょうか。

DFA 波多野:そうですね。我々の役割としてそこは重要だと思っています。社内でも、常に世界中のロボットを見ているんですよ。
日本は現在、土地面積に対してロボットを世界一導入している国なんですよね。もうそれがないと回らなくなっているんです。特に飲食店とかはまさに、ロボットの稼働前提でシフト組んでいたり。ロボットがいなかったら店が開けない、というお店も増えています。

今後はロボットのメンテナンスや保守がとても重要です。今もDFA Roboticsメンバーはそこに注力しているのですが、それがないと現場の仕事が回らない、というのはもはやインフラ感がありますね。
働く人を減らしたいわけではなく、元々人の採用が難しい現場のサポートができればと思っています。

サムライ 榊原:DFA Roboticsは、日本国内に何台導入ロボットをしていますか?

DFA 波多野:2022年末までで、3,250台の導入が完了しました。人間の労働力に換算すると、一台で1.5人程度と仮定して、ざっと8,000人分くらいの仕事を引き受けていると思います。

サムライ 榊原:DFA RoboticsのCOO、松林さんが最初に全国へ導入しよう、と決めたんですよね。5名以下の人数ですかいらーくさんへのロボット導入・設置を始めたとか。

DFA 波多野:はい、あれはとても大変でした。スタッフ2、3人で、1ヶ月に200台以上設置したのです。1年間に一気に売り上がりました。設置のためにうちの社員はあっちこっちを走り回って、社内調査によると、もう地球25周分は車で走っているようです。

次は病院へ。新しい業種でも、サービスロボットの導入が必要

サムライ 榊原:DFA Roboticsはこれまで飲食店やホテル、工場でのロボット導入を経験されているようですが、今後は新しい業種へも進出されるんですか?
ユースケースだと、例えば病院の小児科などに一台くらいネコ型配膳ロボットを寄付する、というのもいいんじゃないかなと思っています。

DFA 波多野:病院いいですね。床の路面状況や段差の有無、それと通路で人が通り抜けられる程度の横幅の有無をクリアすれば、すぐに導入できますよ。

サムライ 榊原:実はこの前、子供が入院してたんですが、病院へおもちゃを寄付したら、それだけで子供達にも看護師さんたちからも喜んでいただいたという経験があります。

DFA 波多野:おもちゃの代わりに配膳ロボット、ですか。ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」は、可愛い見た目によってエンタメとしても親しまれ始めていますもんね。
榊原さんが普段生活する日本でも、ロボットが普通に存在する世界になったと感じられますか?

サムライ 榊原:相当変わったと思いますが、例えばガストさんに行くとお店の雰囲気が明るくなりました。ガストに行くだけでなく、猫ちゃんにも会いに行くって感じで。エンターテイメント性を求めて人々がガストを選ぶようになったところは大きいんではないでしょうか。

病院であれば、病室にきてくれる猫ちゃんにも会いに行く、というのは少しハッピーな気分になりますし。
あとは、看護師さんはナースコールで呼ばれることも多いですが、ご飯を食べ終わった後に呼んだら、ロボットが取りに来てくれる、というのがあったら、双方が気分良く過ごせるのではないかと思います。病院嫌いなお子さんでも、病院に行きたくなったりしそうですよね。

DFA 波多野:やはり入院患者さんは気を遣われてますか?

サムライ 榊原:そうですね。日々忙しそうにされている看護師さんや介護士さんが見えるからこそ気を遣ってはいると思います。なので、そんな時にロボットを呼ぶことができたら気持ちが楽ですよね。もしロボットがちょっとでも喋ってくれたら、患者さんや介護されている方も喜ぶと思います。

DFA 波多野:ロボットのカメラやスピーカーを通して、部屋に入ったときだけ患者さんのご両親などにつないで、モニター越しに会話するとか。会えない時間を猫型ロボットが解消する、というのもいいですね。
ロボット単一でできることは限られていますが、様々なシステムとの連携によって、可能性が無限にあるんです。

サムライ 榊原:DFA Roboticsは今後もさまざまな企業と協業していくんですよね。これからさらにロボティクスを活用する企業が増えていきますが、楽しみにしています!

–––どうもありがとうございました!

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DFAロボティクス 編集部


株式会社DFA Roboticsは、「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボットによる世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値向上を目指す企業で、情報を発信しています!
2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、約1年で3,250台以上を全国に導入主要取扱製品は、ネコ型配膳ロボット、配膳/下げ膳/搬送の自律走行ロボットになります。豊富な設置・導入の知見とアフターサポート力やデジタル化・DX化の推進が特徴です。また配送ロボット、自動搬送の活用を目指した実証実験、導入サポート、販売なども行っており、社会問題を解決すべく世界のロボティックスを活用し未踏領域への挑戦をします。
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc


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