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【工場導入事例】ニートレックスさま|搬送ロボット「KEENON T9」のキービジュアル

【工場導入事例】ニートレックスさま|搬送ロボット「KEENON T9」

株式会社ニートレックスさま
本社工場
愛知県知多郡武豊町小迎184
https://www.nitolex.co.jp/

・導入ロボット:搬送ロボット「KEENON T9」1台
・カテゴリ:製造業
・従業員数:265名
・活用シーン:工程間の原材料、仕掛品や完成品の搬送

■課題
・少子化による新入社員不足
・女性従業員も簡単に運搬できる環境整備
・人でなくてもできる運搬作業の自動化

■導入後の効果
・従業員の移動距離、運搬回数の大幅削減
・職場の雰囲気向上と5S活動の促進効果

愛知県知多郡武豊町に本社工場を構える株式会社ニートレックスは、自動車産業をはじめとする様々な製造業向けに研削砥石を提供する企業である。

今回は株式会社ニートレックスの製造技術室 超砥粒チーム チームリーダー濱中さまと工程責任者 中尾さまに、ロボット導入の経緯や活用方法についてお伺いした。

人手不足対策として運搬作業の自動化を実現

中尾さま「少子高齢化の影響で、新入社員の応募が少ない状況を課題に捉えていました。最近よくファミレスなどで配膳ロボット(AMR)を見かけるようになり、工場の展示会でも自動搬送ロボットが出展されるのを見て、前々から運搬業務を自動化したいと考えていました。

また、人手不足の解消という側面だけでなく、女性の従業員でも簡単に運搬できる環境を整備することで、従業員の働きやすさ向上の狙いもありました。

株式会社ニートレックスは、運搬の自動化を実現すべく、AGVやAMRなど数種類のロボットのデモを実施した。

中尾さま「ファミレスと工場とでは、床面環境も業務内容も異なるため本当に使えるのか懸念もありましたが、デモを実施して不安は払拭されました。

また、AGVも同時に検討しましたが、AMRのほうが障害物を自動で検知し避ける自律性を持っている点や、マッピングの容易さが魅力で、最終的に『KEENON T9』を導入しました。操作も直感的でわかりやすく、次に行うタスクを音声でアナウンスしてくれるので使いやすいです。」

濱中さま「従業員の運搬業務を数時間削減見込みできると、費用対効果も確認できたことから本格導入に至りました。」


オーダーメイド製造ならではの柔軟な運搬


同社の製造工程は一般的な製造業のラインとは異なり、オーダーメイドで製品を作るという特徴がある。

濱中さま「弊社は一品一品お客さま用に製品を製造しているため、ラインでずっと流れているわけではなく、物の移動が複雑です。そのため、A地点→B地点、B→D地点など走行ルートを柔軟に設定できる点はメリットだと感じます。

『KEENON T9』は2つの建屋をまたいで稼働しており、A工程からB工程、B工程からC工程といった5〜6箇所のライン間で仕掛品や完成品を運搬しています。」

中尾さま「現在は工場内にWi-Fiがないため『KEENON T9』の呼び出しアプリが利用できません。そのため、小さなホワイトボードをトレイに乗せておいて、次に運ぶ場所の指示など、従業員間でやりとりを行っています。

同社は、Wi-Fi環境がない状況でも効率的に運用できるよう、アナログとデジタルを組み合わせた独自の運用方法を構築している。現在は呼び出しアプリの活用に向けてWi-Fi環境の整備も検討中だ。


従業員の積極的な活用と職場の雰囲気向上

導入から約6か月が経過し、現場での定着状況は予想以上に良好である。

中尾さま「従業員は、想定よりも積極的に活用しており『KEENON T9』の表情や走行BGMを日によって変更しています。BGMを口ずさんだり、『この音楽はかけられる?』と質問があったりと、愛着をもって使用している様子が伺えます。『KEENON T9』の導入によって職場の雰囲気にも良い変化があったと思います。

改善のためにツールを導入したものの定着しないことは一番避けたいので、今回の施策は成功だと感じます。」

濱中さま「実際に従業員の移動回数は大幅に削減できています。1日単位で見たら少ない業務工数削減に見えるかもしれませんが、月間、年間で考えるとその効果は大きなものになると考えています。」

また、ロボット導入は職場の雰囲気だけでなく5S活動の促進効果ももたらした。

中尾さま「通路から物がはみ出していることがあると、ロボットの動きで如実に分かるようになりました。工場内の整理整頓をきちんとしなければと意識が高まりました。


他工場でも積極的に自動化を推進

中尾さま「当初課題であった人手不足の解消、業務効率化が実現できましたので、他工場でも積極的に自動化を進めていきたいと考えています。また、採用面接時にもロボット導入により工場DXを実施していることをPRしていきたいと思います。

まだまだ工場内での搬送ロボット(AMR)活用はこれからですが、興味関心を持たれている方は多いはずです。我々は実際に導入してみて、確実に効果を感じているのでまずはデモを実施してみることをおすすめします。」

製造業でのAMR導入はまだ珍しいが、同社の成功事例は他の工場にとって大きな参考となるだろう。人手不足が深刻化する中、人とロボットの共存による新たな働き方の可能性を示している。

▼今回ご紹介したロボット
搬送ロボット「KEENON T9(キーノン ティーナイン)」

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DFAロボティクス 編集部

「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上を全国に導入してきました。サービスロボットの最新情報や活用事例などを発信しています!
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc

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