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シフトが回せない...。
配膳ロボット導入により、人手不足による接客品質低下の不安から開放
沼津港に店を構える京丸うなぎはファミリー向けに人気の鰻屋。駅や学校から遠い立地により、ピークタイムであるランチの時間は人手不足が頻発しており、求人募集の他にも会計タブレットの導入等オペレーションの改善も随時行っていた。そんな中、DFA Roboticsと提携している東芝テック株式会社の展示会で配膳ロボットが目に入り、すぐさまテスト導入を実行。DFA Roboticsと協業する東芝テック株式会社とともにネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」のテスト導入を開始し、DFAは、設置・導入を担当した。
結果、ランナーとして厨房からテーブルまでの中間を配膳ロボットに任せたことで、接客の品質は担保しつつ席の回転率は向上。スタッフが配膳ロボットをだんだん使いこなせるようになり、一人一人の業務負荷が減り、同じシフト人数でも余裕を持って営業できるように変化してきている。
【お話を伺った方】
京丸うなぎ株式会社
副主任
杉山 恭介様(以下、「杉山様」)
【導入店舗】
うなぎ処 京丸
https://kyoumaru.jp/
創業60年のうなぎ問屋が経営する、静岡県沼津港の鰻屋。提供しているうなぎは、問屋ならではの新鮮で良質なもののみ。平日ランチに多くのお客様が来店されるため、お客様をお待たせせず、ゆっくりくつろいで食事を楽しんでいただけるよう、2018年には広間を増築した。イベントやバスツアーの団体様の受け入れなども行う人気店。
おもてなし品質は担保したまま、人手不足を解消!
沼津港という立地に店を設けるうなぎ処 京丸は、土日夜よりも平日ランチがピークタイムという鰻屋。大きな広間があり、イベントやバスツアーの受け入れ時など、同時に120名以上のお客様を迎え入れるキャパシティはあるものの、スタッフ11名で日々のシフト営業を回しており、欲しい人数が必ずしも揃うわけではなかった。長期休暇になるとなかなか出勤するスタッフが少なく、シフトを回せないことも多々あった。
杉山様「うなぎ処 京丸は、沼津港に店を構える鰻屋です。おいしいものをファミリーや仕事中に楽しんでいただきたい、という想いから、ランチの価格帯をリーズナブルに設定しております。沼津港という立地で、うなぎ処 京丸を選んでいただいたお客様のために、おもてなしや接客にも注力しています。
大きな広間を用意しており、多くのお客様を受け入れるキャパはあるのですが、イベントやバスツアーの受け入れ等一度にたくさんの方が来店される時には、最低8名のスタッフが必要。そこを、これまで11名でシフトを回していましたが、アルバイトスタッフが多く、どうしても人数が揃わないこともありました。
このまま人手不足が続き、接客品質が下がることを不安に思い、求人票も出してはいましたが、沼津港という立地によって、働き手は取り合いになってしまうくらい、どこも人手不足で...。
求人以外の方法で、接客品質を担保するためにはどうすれば...と悩んでいた時、東芝テック主催の展示会で配膳ロボットを見つけ、その日のうちにテスト導入日まで決めました。」
美味しい料理を、美味しい状態で提供し、一人分の業務負荷を削減
テスト導入中から、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」を厨房とテーブルの間のランナー役として活用。結果、お客様との会話やおもてなしはこれまで通りスタッフが行い、一人で持ち運べない量のお膳は「Bella Bot(ベラボット)」が、スタッフの後ろをついていく、というオペレーションに辿り着いた。
杉山様「単純に、配膳ロボットを利用することで、普段の何倍も配膳できることがありがたかったです。スタッフの後ろから、ランナーとして食事を持ってきてもらえるだけで、熱いうちに食べて欲しい料理を、何往復もかけて運ぶ必要がなくなりました。ファミリー層が多くいらっしゃるので、「Bella Bot(ベラボット)」の猫ちゃんというキャラクターもとても好評でした。
同時期から、会計システムもタブレットへ変更し、少しでも回転率が上がるような試作を色々試した結果、人以外の部分で、一人分の作業を補ている、人手不足を感じなくなったと判断できたため、配膳ロボットの本導入を決めました。」
「配膳ロボットは今後飲食店の運営に欠かせないツールの一つに」
3ヶ月間、他の機体とも性能を比較しながら、さまざまな業務改善の施策を試し、2023年4月、ネコ型配膳ロボット「Bella Bot(ベラボット)」の走行性や使い勝手の良さを決め手に、本導入を決めたうなぎ処 京丸。
今後、より活用できるようにロボットの動きやオペレーションの変更を推進していきたいという。
杉山様「配膳ロボットを導入してから、近隣の飲食店から「あの配膳ロボット、実際どう?」とよく聞かれます。周りは個人店も多く、まだ導入しているお店は少ないですが、人手不足という観点からも、配膳ロボットは今後飲食店に欠かせないツールの一つになると確信しています。それを早めに導入できたのは、とても良かったと思いますね。
実際、混雑している時、これまでどれだけ人がいても人手不足を感じることはありましたが、配膳ロボットを導入したことによって、スポットで “あ、この時配膳ロボットがいて助かった!” という場面が増えました。
それでも、配膳ロボットの動きに不安はあるため、これから大型連休シーズンを迎えるまでは、さまざまな使い方を試してみたいと思います。
最近は、コロナ前の人数までお客様が戻ってきています。忙しくなってきている中で、そのシーンにあった配膳ロボットの活用方法を模索していきたいです。」
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