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熊本県にある遊園地「グリーンランド」。園内には多数のレストランが営業するなか、グリーンランド開発株式会社が運営する「パームテラス」は、主にファミリーや外国人観光客でにぎわっており、来園者に人気のハンバーグステーキレストランである。

今回は、パームテラスの谷岡さまに、配膳ロボット「KEENON T8」導入の経緯と、導入後の効果についてお話を伺った。

繁閑差が生んだ人手足と身体的負担

谷岡さま「遊園地という施設特性上、お客さまの数が季節や天候により大きく変動します。春から秋にかけての繁忙期は、スタッフが最大14名体制の日もあれば、雨の日や冬季（12月～2月）の閑散期には営業時間も短縮されますので、3〜4名で運営しております。

限られた人員で対応する必要があるため、人手不足の解消と、今いるスタッフの負担を少しでも減らしたいという思いでロボット導入を検討し始めました。

事前に実施したトライアルの際には、初日から修学旅行生で満席となるピーク時にロボットをフル活用し、その実用性を確信しました。」

谷岡さまは、当初ロボットの操作が難しいのではないかという不安を抱えていた。しかし、事前にトライアルを行ったことで谷岡さま含めスタッフの方によるロボットのスムーズな運用が実現した。

重い・熱い料理の配膳をロボットに任せ、作業効率が劇的変化

谷岡さま「『KEENON T8』は1段に鉄板を2つ置くことができるので、計4つの鉄板を一度に運べるようになりました。それにより、スタッフの身体的負荷の削減に貢献してくれています。

これまで何度も往復していた作業が劇的に減り、スタッフ間で『一往復が減った』という話も出ています。体感として、ロボットが0.5人分の働きをしてくれています。」

配膳をロボットに任せることで、スタッフはレジ対応やドリンク準備など、人にしかできない接客サービスに集中でき、店舗運営の劇的なスムーズ化を実現している。

また、「KEENON T8」の活躍は数字にも表れており、遊園地が混雑する夏休みシーズンの8月には一日平均で85回も配膳を行っており、積極的に活用されている。

谷岡さま「スタッフはロボットを“パーくん”という愛称で呼んでいます。研修中という名札をつけており、お客さまは『研修中だって』『パーくんってかわいい』などと親しんで接している様子が日々見られます。

また、ハロウィン期間中はフェルトを使って悪魔っぽい飾り付けをするなど、季節ごとに着飾っています。お子さまや海外のお客さまからの人気も非常に高く、手を振ってくれたり、動画を撮影される方もよく見かけますね。」

このように、「KEENON T8」は効率化に貢献するだけでなく、来園者体験を豊かにするエンターテイメント性の高い存在として、店舗の価値を高めている。

パームテラスでの成功を受け、他店舗での活用も検討中

谷岡さま「配膳ロボットの導入が、DX推進の第一歩になりました。この成功をもとに、他店舗への導入も検討しています。

最初は『可愛いな』という印象でしたが、実際に使ってみるとよく働いてくれて本当に助かっています。もし導入を迷われている飲食店さんがいらっしゃれば、お店のレイアウトや動線の条件がクリアできるのであれば、ぜひ活用をおすすめしたいです。」

▼今回ご紹介したロボット
配膳ロボット「KEENON T8（キーノン ティーエイト）」