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広島県山県郡にある「酔膳亭みちづれ」さまは、日本海産、瀬戸内海産の新鮮な魚介を取りそろえ、刺身や寿司、名物のきたひろ焼き麺などがお手ごろ価格で味わえる飲食店。2・3階には、最大100名まで利用できる大宴会場を完備し、おひとり様からファミリー層まで幅広いお客さまに支持されている。

今回は株式会社みちづれの呉川さまに、配膳ロボット導入の経緯や活用方法などについてお話を伺った。

人手不足解消のため、配膳ロボット導入

呉川さま「配膳ロボットはファミレスを始め、周辺の飲食店でもよく見かけるようになり、人手不足の解消や業務負担の軽減につながるのであれば、うちのお店でも活用できないかと検討するようになりました。

当店では2・3階は宴会場で合計140席とかなり収容人数が多いです。そのため、スタッフ一人あたりが配膳・下げ膳する量が多く、人手が少ないなかで負荷が集中しておりました。

また、エリアの特性上、高校生は学校でアルバイトが禁止されていたり、大学も周りになかったりと学生アルバイトがなかなか見つかりません。高齢の方にとってはホール業務の労働負荷は高く、募集をかけても応募が集まらないのが実情でした。

慢性的な人手不足の中、なんとか店舗運営を維持し、スタッフの負担も軽減できないか。その解決策として、配膳ロボットの力を借りたいと考えました。」

急な欠勤があっても安心！140席のホールを支える「もう一人のスタッフ」

呉川さま「他の飲食店でのロボット活用は確認していたものの、実際に使う前はお客さまとすれ違う際にぶつかったりしないかなど、正直やや不安もありました。

ですが、トライアルで実際に動かしてみると、センサーがしっかり機能し安全に走行できること、そして想定以上にしっかり働いて人手を補えることが確認できました。これが本格導入の決め手です。

導入直後、偶然スタッフ1名が体調不良で約1ヶ月お休みする事態になったのですが、ロボットのおかげで店舗はスムーズに運営できました。まさに“スタッフ1名分の働き”をしてくれていると、導入早々から絶大な効果を感じています。

ロボットが配膳・下げ膳を担う間、スタッフはデシャップでの料理準備や、お客様へのきめ細やかな対応といった、人にしかできない業務に時間を使えるようになりました。

また、当店はファミリーのお客さまも多いため、お子さまは特にロボットが配膳することで喜んでいただいています。『ついにこのお店にもロボットが入ったんだね』と、お客さまにも楽しんでいただけているので、サービスの向上という観点でもメリットがあると思います。」

配膳ロボットにモバイルオーダー。未来の人手不足を見据えた店舗運営のカタチ

「酔膳亭みちづれ」さまでは、配膳ロボットのほかにもモバイルオーダーなどを導入し、自動化を進めている。

呉川さま「今後人手不足はますます顕著になっていくと予想されますので、今からこうしたツールを導入し、対策を行っています。

当店のスタッフの平均年齢は40〜50代ですが、配膳ロボットの操作はシンプルで、みんな問題なく使いこなせています。導入へのハードルは低かったですね。

もし通路幅の確保が可能で、人手不足やスタッフの負担に悩んでいる飲食店さまがいれば、ぜひ一度トライアルだけでも体験してみる価値はあると思います。効率化の効果はきっと実感できるはずです。」


▼今回ご紹介したロボット
配膳ロボット「KEENON T9（キーノン ティーナイン）」