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【病院導入事例】佐世保中央病院さま|搬送ロボット「KEENON W3」のキービジュアル

【病院導入事例】佐世保中央病院さま|搬送ロボット「KEENON W3」

社会医療法人財団白十字会
佐世保中央病院さま
長崎県佐世保市大和町15
https://hakujyujikai.or.jp/chuo/

・導入ロボット:搬送ロボット「KEENON W3」1台
・カテゴリ:病院
・病床数:312床
・1日あたりの外来患者数:269名(2024年度実績)
・利用場所:1階
・活用シーン:救急外来から中央分析室への検体搬送

■課題
・慢性的な人手不足
・特に夜間帯は臨床検査技師が1名のみのため、検体搬送により検査業務が中断されてしまう
・搬送のための往来でスタッフの身体的負担が大きい

■導入後の効果
・検査を止めることなく継続的な業務遂行が可能に
・1日平均4.4km、約2時間分の搬送による移動を代替し、スタッフの身体的負担を大幅に軽減

長崎県佐世保市にある「佐世保中央病院」は、90余年の歴史を持つ急性期病院。最新の医療技術と機器を備え、365日24時間体制で患者さまを受け入れ、地域の医療を支えている。

今回は佐世保中央病院の臨床検査技術部に所属する片渕さまに、搬送ロボット「KEENON W3」を選定した理由や、導入後の効果についてお伺いした。

夜間ワンオペで検査が止まる…コロナ禍で深刻化した検体搬送の課題

片渕さま「以前より、救急外来と検査室間の検体搬送をどうにかできないかと考えてました。特に夜間帯は臨床検査技師が1名しかいないため、検体を取りに行っている間は検査室が無人になり、検査がストップしてしまう状況にありました。」

コロナ禍により状況はさらに深刻化したという。

片渕さま「コロナが流行してから、外来の患者さまの検査が頻繁に必要になり、搬送回数が大幅に増加しました。救急外来だけでなく病棟からの依頼もあるため、両方に対応しなければならない状況で、検査室に誰もいない時に検体搬送の依頼の電話が鳴っても対応できないこともしばしばありました。」

そんな中、他部門から清掃ロボットのデモの紹介を受けたことがきっかけで、搬送ロボットの存在を知ることとなった。

片渕さま「DFA Roboticsから病院向けの搬送ロボットをご紹介いただきました。ロボットというと、よくレストランで見かける配膳ロボットのイメージでしたので、運ぶものが見えてしまうと病院では使えないのでは?と思っていましたが、実際には扉付きで安全に運ぶことができる仕様でした。

搬送ロボットが課題解決に繋がることを期待し、すぐにデモをお願いしました。」


1日4.4km、約2時間分の移動を代替し、負荷削減


導入から約半年が経過し、その効果を実感しているという。

片渕さま「最も大きな効果は、検査を止めることなく継続できるようになったことです。以前は搬送のたびに検査が中断されていましたが、現在は検査業務を継続しながら自動で検体が運ばれる体制が構築できました。

また、往来による負担もかなり削減されました。他のスタッフも『疲れが全然違う』『本当にありがたい』と話しています。」

実際に、搬送ロボット「KEENON W3」は1日平均4.4km、約2時間分の搬送による移動を代替している。

片渕さま「当初は夜間帯のみロボットを使用する予定でしたが、日中も含めフル活用しています。日中は基本的に看護補助スタッフが運んでくれていますが、いない際は看護師が搬送しなければいけません。現在は、ロボットが運んでいるので看護師も他の優先度の高い業務に集中できるようになっています。

デモ実施前は安全性に懸念もありましたが、患者さまと接触するようなこともなく、外来スペースを横切って稼働しています。病院にロボットがいることはまだ珍しいようで、患者さまも興味を持ってご覧になっています。」

今後は院内全体でロボット活用も視野に

導入効果の高さから、他部署からも関心が寄せられているという。

片渕さま「私たちの部署が活用している様子を見て、他の部署からも『うちでも使えないか』という声が上がっています。特に病棟や薬剤部も夜間の人手不足で困っており、血液検体や薬剤の搬送に活用できるのではないかと考えています。

また、外来における患者さまの案内業務等でもロボット活用が今後期待できます。

医療業界は人手不足や生産性向上が喫緊の課題です。検体搬送を行っている医療機関であれば、ロボットの力を借りることで検査がスムーズに進み、患者さまにより早く検査データをお戻しすることができます。医療DXの一環として、ぜひ導入を検討してみてほしいです。」

▼今回ご紹介したロボット
搬送ロボット「KEENON W3(キーノン ダブリュー スリー)

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DFAロボティクス 編集部

「次世代の社会インフラの創造」をビジョンに掲げ、最先端ロボティクスを社会実装し、世界中の「ヒト」と「ビジネス」の価値を向上させる未来を目指す、ロボティクスソリューションカンパニーです。2021年11月より本格的に配膳ロボット事業へ参入し、これまでに3,500台以上を全国に導入してきました。サービスロボットの最新情報や活用事例などを発信しています!
公式X:https://twitter.com/DFAroboticsInc

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